2013年2月2日土曜日

三石巌氏のこと


先日、卵の話を書きましたが、私同様に、目からうろこと驚かれた方がおられましたので、今後の話もありますので、一応、本を書かれた三石巌氏のことを書いておきます。

彼は、医者ではありません。東京帝国大学理学部物理学科卒業、同大学院終了後、多くの大学で教鞭をとり、還暦を機に医学にも造詣を深め、科学的に栄養学を研究されました。そのきっかけは、ご自分が糖尿病で、失明寸前の白内障になりました。東大の眼科で、2年すれば失明すると云われた白内障を、【眼球は、ビタミンCを高濃度に含む器官である】ことを思い出し、しかも、普通に野菜もきちんと食べていることから考えて、体質的に、ビタミンCの要求量が大きいとしか考えられないということで、多量のビタミンCをとり、白内障を直したということが始まりだったようです。
その後「分子栄養学」を創設し、健康とは、細胞レベルからの自主管理にあるという「三石理論」をうちたてました。ご自分も病気を治されたり、実際に、病気で相談に来られた方々の、元気になられた体験も、書かれていて、すべてが科学的に考察され、栄養学的にわかりやすく説いています。

1901年~199795歳で亡くなりましたが、亡くなるまで、冬はスキーを、夏は水泳を楽しまれていたそうです。今も、「三石理論研究所」は引き継がれています。
本も、彼の書いたものを、研究所所長の半田節子氏の協力により、加筆修正して文庫本化し、出版しています。

私が、ざっと読んでみての感想は、素直に納得できる、ということです。

人間の体は、もともと、病気を治す免疫力があるので、それを正常に働かせるのは、それに必要な栄養を送り込むこととか、病気を治すには、根本的な病気になった理由を正さねば、ただ症状を抑え込むのでは治らないし、持って生まれた遺伝子というものがあるので、ひとりひとり、同じ食事をしても、過不足があるし、個人差が激しい。ストレスの有無によっても違ってくるので、画一的な治療では治らない人が大勢いる。
しかも、医学では治らない病気が、栄養学で治るということは、医学という学問は、科学とかけはなれている。医学には、検証の精神が不可欠だが、それが曖昧のまま、放置されている。色々な病気の手当ては、医学の常識で片付けられているが、その常識は、間違いが多い。忙しい医者は、栄養と病気の関係まで、手がのびないので、勉強しない。
また、活性酸素は、あらゆる病気の原因になる。そうした悪さをしないようにしたり、掃除するものをしっかり食べる。基本的には、細胞をつくる蛋白質、そしてビタミンの欠乏は、致命傷となる。
などなど、著書は、具体的な病気一つ一つについて書かれているので、素直に頷くことができました。

私たちの関心のあるようなことについて、追々に紹介していきたいと思います。

2 件のコメント:

  1. 偉い方なんですね。ごまめさんの文章楽しみにしています。きっと、びっくりするような事が出てくるんでしょうね。

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    1. そうなんですよ。偉い方です。ご自分は、もう医者は信用できないということでどんなときにも、医者にはいかずに、自分流でなおしてきて、95歳まで、元気だったと言う方です。ま、遺伝子も関係していたのでしょうけれどね。

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