2013年2月19日火曜日

雪がふっている……


昨日は、24節気の一つ【雨水】。雪が雨になり、氷が解けて水になる頃ということらしい。でも今日はとにかく寒い日だ。先ほど歯医者に行ってきたのだが、行きはフロントガラスに雨がふきつけていたのに、帰りは雨が白くなって窓にくっつくようになっている。春を待つ気持ちをくすぐられているだけに、格別寒さがこたえるようだ。

降る雪を眺めていると、やはり生まれ故郷の北海道を思い出す。雪国と言われるような豪雪などは経験していないのだが、それでも雪は冬中、道路にへばりついていた。屋根の上は、雪下ろしをするので、何時までも白い屋根ではないのだが、道路は、人や車で踏み固められているものだから、春まで消えないのだ。

無論、雪用のタイヤを付けた車や馬橇がはしっているのだが、北海道の街中は、道路も歩道も幅が広いので、車や橇が通ったからといって、雪が消えることはなかった。そのかわり、まるで鏡のように、つるつるに凍っていて、危ない。歩道を歩く人達も、下駄の歯に、【滑り止め】という、とんがった細長い金具を4本打ちつけて、つま先には、カバーの形をした【つまかわ】というのをかぶせて、キュンキュンと音を立てて歩く。当時は、子ども以外の女の人は、殆ど着物なので、下駄は、当たり前の日常の履物だった。洋服を着た男の人も、下駄履きは、めずらしくなかった。

ある時、自転車で走っていた人が滑って転んだところに、トラックが走ってきて、その人を轢いてしまったことがある。亡くなった方は、戦地に召集されていたのだが、除隊して帰ってきたばかり。運が悪かった。おまけに轢いたトラックが、軍用トラックだったので、軍隊のじゃまをしたということで、遺族まで叱られたそうだ。「こんなことなら、いっそ戦死していた方がマシだった」と、遺族は悔やんだらしい。そんな時代だった。

おとなたちにとっては、厄介な雪だが、どこの子供達も、雪には何となく心はしゃぐものがある。窓の外は、かなりの雪が2降りだした。

今頃は、幼稚園や小学校の子供達も、心は外の雪景色に、心をうきうきさせていることだろう。

 

 

2 件のコメント:

  1. 折角、無事に帰還したのに 、車に轢かれたとは、悲劇ですね。冬の北海道は行った事がないのですが、なんだか大変そう。私ならすぐ転んで大怪我でしょう。

    昼食に食堂へ出て行ったら、「雪が降ったな」と言います。私「えっ、知らんかったあ」この時間帯、お昼寝する癖がついて、ベッドへもぐりこんで眠っていたのだと思います。春の雪見たかったのに・・・

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    1. 今朝は(20日)、北山がうっすらと雪化粧でした。寒い一日でしたね。

      地球温暖化で、あまり雪は降りませんが、50年前くらいまでは、徳島も、もっと寒く、水道が凍ったり、つららがさがったり、洗濯ものが凍ったりしましたよね。毎朝のおしめを洗って干すときの冷たかったこと。おしめがすぐ凍る日もありました。

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