2013年2月8日金曜日

高血圧と食塩


私たちの常識と思われる「高血圧と食塩」の関係は、殆ど因果関係がない、というのが三石氏の論です。要約してみます

過剰摂取で、高血圧になる人は、高血圧の人100人のうち、たった1人か2人という割合だ。ナトリウムは、体内に水分を保持させる働きをしていて、その濃度が高くなると、体液が増え、血液の量も増える。しかし、高血圧の原因は、決してそれだけではない。その結果血圧が高くなるのは事実だが、 減塩で効果がでるのは、2%。あとは、効果どころか、逆に必要な塩分が不足して、健康をそこねている恐れまである。

林檎をたくさん食べている人が、高血圧になりにくいのは、栄養学的に裏付けされている。血圧を平常に保つためには、食塩の中のナトリウムに対して、カリウムは2倍弱とることが必要である。カリウムは、林檎、バナナ、スイカ、メロンなどの果実や野菜に広く含まれている。したがって、食塩の取り過ぎよりは、カリウムの不足といったほうが正しい。ナトリウムやカリウムは、多く採り過ぎても、通常は、適切な量だけ摂取されて、余分は速やかに腎臓から尿へ捨てられる仕組みになっている。しかし、排泄能力が低い人は、体液の濃度が高くなってしまう。

また、血管の内径が狭くなれば、血圧が高くなる。日本人の高血圧の9割以上は、これが原因である。このような場合、血圧のコントロールには、カルシュームと、マグネシュームの摂取比も大切である。動脈の収縮にカルシューム、弛緩にマグネシュームが関わっているからである。マグネシュームは、カルシュームの2分の1以上を毎日とることがのぞましい。マグネシュームは、小魚、海藻、日本そば、胡麻ナッツ類、豆類、ココア、りんご、ばななのような果実などに豊富に含まれている。

さらに、高血圧は、血管の弾力性の問題も絡んでいるから、血管を強くするために、良質の蛋白質をきちんと摂取しなければならない。高血圧にかぎらず、良質の蛋白質は、さまざまな病気の予防に欠かせないものである。また、摂取した蛋白質を、有効に使うためにには、ビタミンも大量に必要になる。

いずれにしても、医者の考える薬には、ただ、血圧が下がればいい主義の考えがあるので、注意が必要だ。例えば、減塩のほかに、血圧降下剤を与える。その中には、利尿により、血液中の水分を出して血圧を下げるのもある。しかし、副作用として、血液が濃縮されて、血栓をおこしやすくなる。脳血栓で倒れるくらいなら、高血圧がまだましだ。安易に利尿剤など与えるのは、木を見て森を見ず、である。

……といったようなことであります。ともあれ、正しいミネラルバランスが、血圧をせいじょうにするということのようです。
 

4 件のコメント:

  1. 正しい食生活は大切なんでしょうが、私はもう余り気にしない事にしています。この年まで生きましたので、満足なんです。高血圧であろうが、メタボであろうが、構わず食べたいものを食べます。

    結果は天にお任せ死ぬときは死ぬ、と思っています。

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    1. 私もあまり気にはしていませんが、病気になって寝込むのはイヤなので、食べ物は気にしています。
      もう、検診もしていないし、医者嫌いなので、病気で手遅れになることは、覚悟していますけどね。(笑)

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  2. どうすれば健康になれるかの方法はわかっているつもりですが、
    なかなか実行できずに欲望に流されています。
    逆にあまり細かいことを気にせずに、食べたいものを食べ
    やりたいことをして毎日を朗らかに暮らすことが一番だとも
    思いますが、そう達観もできません。
    病気にならない程度にグータラ暮らしているのが現状です。

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    1. ストレスをためない生活は、とても健康にはいいことですよね。
      食べたいものを食べて、明るい生活、というのは、それだけでも十分健康にいいですよ。(^^)

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