2013年2月4日月曜日

立春に思う


立春ということばは、季節の扉が開かれることだが、実感があまり伴わない。四国のようなところで、こんな気分なのだから、北国では、まだ冷凍庫のような毎日なので、これからも厳しい毎日が続くことだろう。
私の経験では、北海道では四月の入学式でも、まだ雪があった。雪の中で写した学級写真もある。

さて、昨日は母の25回忌の法事で、身内が集まったのだが、すでに私は、母の逝った年齢になってしまった。母は、70代後半から病に倒れ、晩年は目も不自由になり、おまけに認知症になつた。まるで、不安から逃れるようにボケていった。
 
母は、最後まで父の献身的な介護を受けて旅立ったのだが、娘としては後悔することは多い。私と妹たちが、介護を手伝うと言っても、父が「母さんは、子どもの世話にはなりたくないだろうし、お前等には無理だ」と、独りするといってきかなかつたのだ。そんな父のことばに甘えてしまつたのだが、認知症になつた母と、介護をする父を見ていて、父の優しさには感心して、「お父さんは立派。それに比べてお母さんは認知症になんかなってしまって……」と、恨めしく思ったりもしたものだ。

私も今となれば、いつ認知症になるか分からない年、なりたくてなるんじゃないと、今ならもつと母の気持ちが分かってあげられると思うと、親不孝だつたなあと、悔いている。

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