2013年2月21日木曜日

癌の話

三石理論の中から……。

日本人が欧米食を食べるようになったので、大腸がんが増えた、ということで、日本食が見直されるようになった。それは、植物繊維を多く取っているので、植物繊維は、腸で吸収されないので、その繊維が腸内細菌の餌になり、大便が多くなることによって、(便の1/3は腸内細菌)発がん物質を吸着して、一緒に体外に排泄される。欧米人は、野菜が少なく、したがって便も少量なので、大腸がんが多い。欧米食であっても、植物繊維さえ十分に摂取していたら(豆類いも類、ブロッコリー、ニンジン、バナナなど)大腸がんにはなりにくい。

ただし、植物繊維も撮り過ぎると、亜鉛や銅といった必須ミネラルまで吸着して排泄してしまいかねない。過ぎたるは……である。

胃がんは、以前から日本人に多かった。これは、遺伝的なものもあるのだが、分子栄養学の見地からは、ビタミンAの不足が主要原因の一つと思われる。癌の90%は、上皮性癌(消化器癌、肺癌、食道癌、乳癌、など)で、このタイプは、癌が一人前になる前の段階として、組織が「前ガン状態」になる。これは、ビタミンAが不足で起きることが分かっている。動物実験では、前ガン状態ではビタミンAを大量に投与すると、消えて元に戻ることが判明している。

従って、胃癌に限らず、大半の癌が、ビタミンAの不足に関与していると言える。ビタミンAを食品から十分に取るのは、簡単ではない。バター(決してマーガリンではない)や、卵の卵黄、乳製品、などの、動物性蛋白質に多い。
このビタミンAも、過剰症といって、特別多量に取り過ぎると、頭痛、皮膚のかゆみ、関節の痛み等の症状を伴うこともある、とされているが、ふつうの食生活では心配する必要はない。万一多量になっても、ビタミンAが血中に有る時に、蛋白質と結合していれば、問題ない。
つまり、良質蛋白質をきちんと摂取していれば、過剰症は起こらないのだ。ビタミンには、「過ぎたるは及ばざるが如し」はあてはまらない。むしろ、及ばざるの方が、はるかに危険なのだ。
 
と、書かれております。

 

2 件のコメント:

  1. 癌の話、私にも大体分かりました。癌死というのは割合楽な死に方なんですってね。ある本に書いてありました。

    病気はそんなに長期間に及ばないし、予後の予測も出来る方だし、今は痛みのコントロールも出来るそう。死ぬなら癌がいいとか。老衰で120歳まで生きる覚悟がなければの話ですが・・

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    1. 癌で夫を亡くした方が、自分も病死なら、癌がいいといっていました。

      長生きできたら私は癌よりコロリがいいなあ。寝てる間に死んでるなんて、最高。そのくせ、身辺整理が出来ない。(笑)

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