2012年5月2日水曜日

大学生

昨日のニュースだったと思う。TVを付けて用事をしていたときに、耳にしたのだが、日本の大学生は、あまり勉強をしないらしい。大学生は、平均、一日8時間は、勉強しないといけないのに、日本の大学生は、半分くらいしか勉強をしないという。困った事だ

以前、「ゆとり教育」ということが言われて、親たちや現場の教師たちが、学力の低下を心配していたのを思い出す。

当時、日本の教育水準の高さに、驚いたアメリカやインドが、日本の詰め込み教育を真似しだした、という事を聞いていただけに、このゆとり教育には、ちょっと疑問を感じてしまった。アメリカや、インドでは、4か月で習い終える内容を、日本のゆとり教育では1年かけたらしい。

ゆとり教育の弊害は、その後、はっきりと出てきたようだが、こうしたことを考え出した文部省(いや、当時はお役人だろう。文部省はお役人まかせだったにちがいない)は、弊害の責任を問われることもなく、たっぷりの退職金を頂いて去って行ったに違いない。

元教師だったから言うのではないが、子供の教育は、国にとっても大事なことだと思う。明治以来の社会的上昇志向で、国民の教育水準は、世界に誇れるものとなっていた。今や、字の読めない国民は、ほとんどいない。
中国などとは大違いである。そんな中でも、優秀な人材は、それなりに育っていった。

しかし、一方では、親の財布が子供の教育を左右してきた。医者には無理な者でも、親の財で医者になれる時代でもあったし、反対に、財力がないために、能力を埋没させてしまうことだってあったはず。

そんな不平等をなくさねばいけないという今の政治姿勢は、大いに賛成だ。
ただ、お金が十分にないために、思う事が出来ないのは残念なことではある。
何によらず、お金の有る無しでの格差はあまり感心しない。

これからの世の中は、どんどん高度化、専門化していくように思う。すればするほど、私たちには解からないことが多くなっていくだろう。頼りにするのは、若者たちである。

これから日本を負うて立つ大学生が、勉強もせず、問題意識を持つこともなく、ただ決められたことに、ロボットの如くついていくのでは先が思いやられるというものだ。
大学生には、しっかりと勉強に励んでもらいたい。そして、マスコミや、政治家のいうことを、鵜呑みにするのではなく、自分の頭で考えられ、判断出来る大人になってほしいと願うものである。




2 件のコメント:

  1. ご意見ごもっともですが、日本には大学の数が多すぎると思うの。世の中、知識人ばかりで、回っている訳ではありません。こつこつ物を作る人も必要なら、掃除する人も必要。要は真面目で勤勉な国民であるべきではないでしょうか。

    大学の勉強もさりながら、高校までの勉強をきっちりすることが大切だと思います。高卒の学力があれば、あとは親の援助がなくても必要な知識は身に付けられます。

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    1. 私もそう思います。勉強したい人だけが、進学したらいいわけで、無理に大学にいかなくても、りっぱな社会人はたくさんおられますものね。
      でも進学したい人には、行かせてあげたいわね。

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