孫の成長

今日は、大学四年生の孫が【教育実習】を、出身学校でさせていただくために帰ってくる。

仕事には目的をもっている孫なので、教師には、まったくなる気がないというのに、父親に「教員免許は取っておけ」と言われたので単位だけは取ったのだ。

娘にそう注文したご本人は、昔、その父親に、同じことを言われたのに取らなかったくせに娘には強制したらしい。

息子が教職の単位を取っていないと知った私が理由を聞くと、その言い訳がふるっていた。

「『教職を取るものは集まれ』と言われたので言われた通り行ったよ。でもそのとき、係の人に、『たくさん集まってるけど、この中で、教員になる気のないものは、止めとけ』と言われたので帰った」と。

孫は親より親の言う事を聞くようだ。(笑)

歳月は飛ぶように早い。この間小学校に入学したように思うのに……。

小学一年生といえば、私の脳裏に彼女の日記が焼き付いている。おしゃまさんだった彼女らしい日記だった。その内容を記してみる。

「今日、学校の帰りに下駄箱のところで、花子ちゃんが『私、太郎君が好きだから、今日は思い切って太郎ちゃんに、付き合ってくださいって言いに行きたいから、いっしょに太郎君の家に付いて行って』と頼まれました。私も太郎ちゃんが好きなのにと思ったけど、仕方がないので一緒に行ってあげることにしました。太郎ちゃんの家に着くと太郎ちゃんは、外で遊んでいました。花子ちゃんが、『私は太郎ちゃんが好きなので、私と付き合ってくれませんか』と言うと、太郎ちゃんは、『僕は、担任の山田先生が好きなので、花子ちゃんとは付き合い出来ません』と言いました。ふたりは、仕方ないので帰りました。花子ちゃんは、『悔しいけど先生に負けたなあ』と言いました。私も、先生にはかなわないなあと思いました」

何と可愛いおませさんだことと、笑ってしまった。

そんなおませさんだった彼女、まだ彼氏もいないらしい。もてないのかなあ……、それとも、目的に向かって全力投球しているのかなあ……。ま、いらぬ心配は止めておこうか。