2012年6月12日火曜日

ラットのお話


以前、パソコン掲示板の中で、エンジェルさんという方が、こんなことを書いていました。
とても面白いので、ここに転載させていただきます。


ウォルト・ディズニーの「砂漠は生きている」という映画の中で、砂漠に生息するラットの生態が描かれていた。

ラットは鼠算式に数が増え続け、何年かするとラットだらけとなる。
結果食べ物が充分に行き渡らなくなり、仲間内の距離は段々狭まる。超過密ラット社会が創出され、耐え難い緊張を強いられるようになる。


 緊張感に耐えられなくなったラットは突然「キーッ」と言う奇声を発し、でたらめな方向へ走り出す。これを合図のように周囲のラットたちも我先にと続く。

真っ黒い塊と化したラットの集団は、野を越え、山を越え、丘を越えて走ってゆく。
いったん決めた方向は決して変えない。

やがてラット達は、海に面した断崖絶壁のところまでやってくると、ひらりひらりと飛び降りて海に落ちて全員絶滅する。

ところが砂漠では、この騒ぎに気付かない、のろま・鈍感なラットが少数残り、それがまた繁殖を続け、十年も立つと、また同じ行動を繰り返す。

日本のような超過密社会に生きる者も、周囲の状況に過敏な反応を示すことが良いのかどうか?
のろまの鈍感が案外生物界では強かな子孫繁栄を図るのかもしれない。時には鈍感を心がけたい

これを読んだ私は、時には敏感を心がけたいと思っているので、思わず苦笑してしまいました。




2 件のコメント:

  1. 多分、人間の世界でも同じでしょうね。増え過ぎるとやがて戦争が起こる。人が死に、地球は荒廃します。こんな世の中に子供を残したくない、と言う人が増えて子供を産まない。、少子高齢化だと騒がれる。産めよ増やせよ、という事になるのでしょうか。

    鈍感になるのは、敏感になるよりよっぽど難しいと思います。老後まで敏感を引きずっては生きて行けませんよ。

    返信削除
    返信
    1. アメリカのような広い国と違って、日本の人口密度は、高いですよね。
      暫くは、高齢の層が厚くてやりにくいですが、我々世代があの世に移れば、均衡のとれた社会になるかもしれません。
      若い人たちは、将来税は重くなっていくでしょうが、親の財産は独り占めか二人で分けるか、どちらにしても、けっこうな遺産が入る……ことになるのかしら。残す財産がない私ですが。(笑)

      削除