2012年6月26日火曜日

倒れた辛夷


先日の台風で、老齢の辛夷の樹が割れて、太い幹の方が倒れてしまったことを、ちらとコメントのお返事に書きましたが、毎年、綺麗な花を咲かせてくれていた大樹だけに、残念でなりません。
ですがこればかりは致し方ありません。倒れるのは当然か、と思うほど、幹の下の部分が痛んでいました。

それでも、立っていたときは、手で叩いても押しても、びくともしなかっただけに、台風の威力を思い知らされました。


その倒れた幹や枝葉を、何とかしなければと、ご近所のNさんにご相談したところ、次の日、私の留守の間に、ご夫婦で運びやすいような大きさに切って、軒に積み上げてくださっていました。

「軽トラックがないので、わしは運ぶことは出来んけど、通りかかったYさんが、天気になったら運んでくれるって言うとったでよ。Yさんが独りで無理やったら、いつでも手伝うから、言うてつかいよ」とおっしゃる。

そして雨が上がった昨日、Yさんが、軽トラで、3回もゴミ焼場に運んでくださり、すっかり綺麗に片づきました。


NさんもYさんも、「お金出して業者に頼むことない。これくらいのこと、直ぐ出来るからしてあげる」とおっしゃって、快くしてくださったのです。業者にお願いすれば、何日も待たされて高いお金を支払はねばならないのですが、おかげで助かりました。気持ちだけのお礼でもと思っても、受け取ってはくださいません。

それにしても、何と頼もしいお方が私の近くにはいらっしゃることか。
「いつでも用事があったら言うてよ。遊んどる身やから」と、お二人はおっしゃるけど、世の中、遊んでいるお方は、たくさんいますが、そうそうお願い出来るものではありません。ご近所の有難さをつくづくと感じた一日でした。


私自身は助けて頂く側なので、偉そうなことは言えませんが、こうした助け合う気持ちというのは、これからは、とても大事なことと思われます。大震災の時もそうでしたが、助け合うことで、どれだけの方々が生きる希望を持たれたことでしょうか。


私という一本の老木も、支えてくれる家族や親切な皆さんの気持ちにタッチしながら、これからも、生きて行くことが出来る幸せを、噛みしめています。

4 件のコメント:

  1. 辛夷の樹本当に残念でした。お葬式をしたいぐらいです。

    ご近所が助けて下さるのは、ごまめさんの人徳だと思いますよ。お仕事に出ていると、ご近所とはとかく疎遠になりがちですけど・・

    お隣同士の助け合い、大事ですし難しい事でもありますね。

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    1. 私の人徳ではなく、NさんやYさんの人得です。

      田舎でも、若い方の中には、都会的な考えの方もいらっしゃるので、難しいところですね。

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  2. 綺麗な花を咲かせていた樹が倒れたのは残念ですね、ごまめさんは倒れないように気を付けてくださいね。

    ご近所の人たちが良い人たちで、安心して気持ちよく過ごせますから、きっと長生きできると思いま~す。

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    1. 私は台風では倒れませんが、いつなんどき倒れるかもわかりません。

      いつも、気をつけているのは、転ばないように、ということです。転んで骨折でもしたら、寝たきりになる可能性がありますものね。
      ま、歩くときに限りません。何をするにも、気をつけています。お餅を食べるときも、喉に詰まらせないように、御飯を食べるときは、こぼさないように…、などなど。(笑)

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