2012年6月29日金曜日

トシをとってくると……


自分を見ても周囲を見ていても、よく分かる事は、トシを寄せてくると、かなり、自己中心的になってくるものです。しかも、個性が強くなる。ケチな人は、益々ケチになる。()
頑固モノは、益々頑固になってくる。おしゃべりも、お人よしも、しかりです。そして喜怒哀楽といった人間的な感情が、かなり鈍くなってくるように思います。


ただ、人間は常に自分の姿を鏡に映しながら生きていますから、いつも自分を理想の自分に近づけようとしながら生きていかねばと思っています。

こういう生き方をしておりますと、だんだんと、ステキな老人になれるように思うからです。といっても、現実はそうそう巧くはいきませんけれど……。


ある時期から、一日一日、荷物が重くなると感じますが、老いていくこと自体が、美、健康、記憶力といったものが、後退し、痴呆を恐れつつ、死に近づいていくことですから、そうした現実を、いかに受け入れ、いかにカバーして行くか、ということになるのです。

例えば、火を消し忘れて、火災にでもなったら、大変です。鍵をかけ忘れて空き巣に入られでもしたら、多くの方に迷惑をかけてしまいます。老いには、責任も重くかぶさってくるのです。


ま、こういうことが、現実の『老い』です。若い方たちには、多分、まだ本当の意味での荷物を担ぐご自分は、分かりかねるでしょうね。
だんだんと、感じ取る以外には、手段はありません。


でも、決して、暗いトンネルばかりが老後ではありません。よくしたもので、老人になれば、それなりの安らぎや、幸せ感もあります。むろん、心次第ではありますが。過去ばかりを振り返っていては、ダメです。


『今が最高に幸せ』ということばを、あと、何年も先がない老人が口にします。現状に満足しています。
そういう方は、ある程度、苦労の人生をおくってきた過去もあります。

考え方にもよりますが、「苦労は買ってでもせよ」という教えは、老人になって、そのありがたみが味わえるのかもしれませんね。


4 件のコメント:

  1. ある日。
    理学療法士さんとの会話。(週1日訪問リハビリを受けています)

    PTさん。「今までの人生でいつが1番よかったですか?」

    私   「うーん、  やっぱり今かな?」

        「 えー、そうなんですか、どうして?」

        「もう責任もたなくていいし、人の顔色見ることもないし    、 失敗しても、もう、ちょっとだから我慢して、で済む    し・・  いいですよー」

       「 そうなんだ、今度テレビで、そのお話して下さい」

       「 いいですよ。お招きがあればいつでも・・・」

    そんな訳で今が1番です。

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    1. mimiさんもそう思いますか。私もそうです。今が一番いいです。

      今更、若返ってみたいとも思いませんしね。

      お互い、いい人生ですよね。

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  2. 私は、いろんな事に苦労してきました。中でも実家の母を看ることになり、主人に気を遣いながら、お陰さまで終りまで看取ることができました。子供たち(娘二人)の結婚も、年寄と一緒に住んでいる人が良いと言って貰ってくださり、幸せに暮らしています。苦労が報われました。そうそう忘れてはいけません、その母に娘の子守をしてもらいました感謝しています。孫は五人みな元気に成長(上は24歳下は16歳)しています。今が一番幸せで~す。

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    1. kyamiさんも、いい人生送っていますね。

      今が一番幸せと思えるのは、最高だと思います。

      苦労してこその有難い人生ですよね。

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