2013年3月6日水曜日

頼るということは……


はたから見れば、随分幸せと思うのだがが、いつも不満を口にしている方がいらっしゃる。

県外に住むMさんから、たまに電話がくるのだが、何とも湿った話ばかりで、こちらの気分も滅入ってしまう。私としては、「それがどうしたっていうの?」といった程度のことなのだが、ご本人にしてみれば、気に入らないのだろう。そんな具合だから、ご自分のことに関しても、とても悲観的だし、一つのことを決断するにもなかなか出来なくて、他人様にすぐに相談する。しかし、その人の意見を聞くわけではない。ただ意見を拝聴?するだけで、悩みは続くようだ。

思うのだが、彼女のような生き方をしていると、足元に幸せが転がっていても、それを拾ってみることはしないだろう。気の毒だと思う。

時にはお節介と思いながらも、御意見奉るのだが、「そうだわね」と言うだけで、一向に考えが変わった気配はない。

これはもう、そういう性格になってしまったと思うしかない。若い時は、そうではなかったのだから、幸せそうな生活環境の中で、そのようになっていったのだろう。お金に不自由なく、旦那様に頼りきっていればよかった結婚生活。100%満足な生活が続くと、80%、70%の幸せには、満足できなくなってしまったのかもしれない。頼りきっていた旦那様の死後、彼女は変わってしまったようだ。

見えない顔を想像しながら、ひどく気持ちの老けこんだMさんを想像する。

無理もない。トシとともに、人様に頼りたくなるのが常である。Mさんが特別だと思うのは、若いときから人に頼ることの生活が長かったためだろう。

「人を頼る」ことが、だんだんと気持ちの老化を進めていくこと、気をつけねばと思うこの頃である。

 

2 件のコメント:

  1. 誰かを頼って生きていると、なかなか自分の思うような結果は出ないでしょうね。自分で決めたことなら結果がどうあれ、納得できる、という事でしょうか。

    年取ると決断力や判断力が衰えるのは確か。自然な事と思いますが、それを愚痴られてもどうしようもないですよね。そういう人って他人のアドバイスは聞きませんね。ひたすら、自分の事を喋る。長々とね。ごまめさんご苦労様。諦めて下さい。私も似たような経験をしております。

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    1. mimiさんもですか。(笑)
      結果的には、何も力になってあげられないのですよね。聞き役も大変です。でも、相手さんは、なお大変なんだろうと思って聞き役しています。。

      ま、自分は、そうならないように、心がけます。

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