2013年3月8日金曜日

避難


まもなく東日本大震災から2年がやってくる。悲しみは、消えるどころか、まだまだ、大変な方たちがほとんどだろうと思うだけで胸が痛む。

気象庁は、昨日7日正午から津波警報を大幅に変更すると発表した。そのような発表が実際に使用されることのないことを祈るのだが、いつかは、どこかにやってくる巨大地震ゃ巨大津波なので、こればかりは、どうしようもない。我が家は海から遠いだの、地震の心配は少ないなどと言っていても、その日その時に、どこに居るやら分からないのだ。たまたま東北旅行中に、震災に遭われた方たちも、いらっしゃる。運が悪かったと言うのか、ほんとに人の運命は分からないのだ。

今日、手にした本の中に、(岸積著「忘れ得ぬ阿波人たち」40年の新聞記者時代に出会った方の思い出話などが書かれている)かの有名な森繁久弥さんは、敗戦後、満州から引き揚げてきて、職も住まいもなく、闇屋となり、ジャコを仕入れに徳島の海南町に来ているとき、あの南海地震に遭遇し、地元の人に助けられたと、書かれている。私は知らなかったが、今も、語り草になっているらしい。南海地震では大津波で沢山の犠牲者を出している。

こうした不運なこともあるし、見知らぬ人達に助けられたという、運のよさもあるのが人生というものだろう。

どこにいても、慌てることなく、避難出来るように、避難訓練というものを、しきりにやっているのを、TVで人ごとのように見ているだけの私め。イザというときには、ただただ、私のような年寄りは、周りの人達に迷惑をかけないで逃げることが出来ればいいがと、思うばかりである。

 

2 件のコメント:

  1. いざと言う時、逃げられれば万々歳。でも、もう私には自信がありません。食事しながら、みんなで話すのですが、その時が来たら、じたばたしないで、動かないで置こうね、みたいな意見が大部分です。

    人並みに歩けないものが、エレベーターの止まった6階から走り下りて、また高い所に上るなんて不可能です。いつかその日が来たら成り行きに任せるつもり。運が良ければ助かるでしょうし、そうでなければ死ぬでしょう。娘よ、嘆かないでおくれ。

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    1. >その時が来たら、じたばたしないで、動かないで置こうね、みたいな意見が大部分です。

      施設に居ると、そうはいかないでしょう。職員の義務があるし。でも、自分のために、若い職員が犠牲になることだけは、困りますよね。

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