2013年5月23日木曜日

80歳の挑戦


お昼ご飯を食べながら、TVをみていると、上のところに、ニュース速報が流れた。

冒険家でプロスキーヤーの三浦雄一郎さんが、23日日本時間午後0時15分、史上最高齢となる80歳で、世界最高峰エベレスト8848メートルの登頂に成功!ということだった。

三浦さんは、衛星電話を通じて「世界最高の気分。人生でこれ以上ない気分。80歳でもまだまだいける」と喜びを語った、という。 これまでの最高齢登頂記録は、2008年5月25日に成功したネパール人男性の76歳。

三浦さんは03年に70歳で、08年5月26日には75歳で登頂に成功しており、今回が3回目の登頂。三浦さんのアタック隊は日本時間の23日早朝、標高8500メートル付近の最終キャンプを出発、最終アタックを開始していた。更にニュースを読んでみると、彼は、08年の登頂に成功した直後から、80歳での登頂を模索。76歳だった09年に札幌市内のスキー場で事故に遭い、大腿骨の付け根や骨盤を骨折したが、リハビリに努めて克服している。昨年の10月に今回の登頂計画を表明してからは、持病の不整脈を抑えるために同11月と今年1月の2度にわたり、心臓手術も実施して臨んだのだ。もう、人間というよりは、怪物だ。

三浦さんは1932年、青森市生まれ。66年に富士山をスキーで直滑降。70年にはエベレストの8000メートル地点から滑降するなど85年までに世界七大陸最高峰のスキー滑降に成功している。スキーヤーとしても、凄い方なのだが、以前TVで、80歳でエベレスト制覇するという夢を語られていたのを観た時、「まあ、そんな無茶をして、もしものことがあったらどうするの。止めといたらええのに……」と心配したのを思い出す。

ある新聞には、三浦雄一郎さんにとって、史上最高齢でのエベレスト制覇という記録は、実は最大の価値ではない。本当に大事なことは「80歳の自分という壁」に打ち勝ち、夢をかなえることだ、と書かれているが、その通りだ。
私等が、彼の真似をせよと言われても、出来るものではないのだが、自分の病気という壁や、年齢の壁に打ち勝つということは、やって出来ないことはなさそうだ。自分では、「もう無理や」と諦めていることはたくさんあるだろう。その中の一つでもいい。この三浦雄一郎さんの勇気に刺激されて、『いっちょ、頑張ってやったろか』と思う人が、このニュースを知った人たちの中には、たくさん居るにちがいない。私たちに、素晴らしいプレゼントをおくってくださった三浦雄一郎さんに、カンパーイ!

1 件のコメント:

  1. 凄い方がいらっしゃるんですね。出来ないとは、やらない事だ。と言う言葉があったと思うんですが、ほんとにそうですね。

    でも、私は遠慮します。出来ませーん。無理せずに出来る事だけやって、この世をさよならすれば満足。駄目ですねえ。

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