2013年5月29日水曜日

方言


朝、TVで、懐かしい方言を聞いた。「なげたら、いたましい」と。

この言葉は、北海道のことばだ。「捨てたら、もったいない」ということなのだが、私は12歳の夏までは、日常使っていたことばだ。

こんなことばは、もう忘れかけていたのだが、TVの中で、小樽の女の人が言っているのを聞いたとたん、思い出したのだ。そしてつぎつぎと、「はんかくさい」とか、「しばれる」とかいったことばが、頭の中によみがえってきた。

北海道には、もう付き合っている親戚は1軒もないので、訪れる機会は滅多になく、私が友人や、先生に会いたくて訪れたのが2度きりなのだ。やはり北海道は遠い国だ。でも、やはり懐かしいものだ。

方言で思い出した。今日、同窓会の通知発送の手伝いに、同級生5人が集まってくれたのだが、Sさんが、「Aさんの家は、昔から【さつがいっとる】と言われとる」と言う。
〝さつがいっとる〟という言葉を始めて聞いたので、何のことかと尋ねると、ケチンボでもないし、しまつな家というのでもないが、あまり褒めたことばでもないらしい。何となく分かるのだが、面白いことばだ。徳島市内に住んでいる二人は、私と同じように、聞いたことが無いことばという。しかし、市内から10キロほど西に住むMさんは知っていて、使うと言うから面白い。同じ徳島県であっても、違うのだ。案外、狭い所で使われているようでもあり、広い範囲のようでもあって、その分布はよくはわからない。同じように、【へんしも】ということばも、私は知らなかった。早く、とか、さっさと、と言う意味らしい。

こうした方言のことなど、調べたりすることを、まったくしたことがなかったのだが、こうしたことを調べてみるのも面白いと思った。思うだけだろうが……。 ()

2 件のコメント:

  1. 是非調べて1冊の本にして下さい。「さつがいっとる」「へんしも」どちらも私は自分では使いませんでしたが、周りの人が使っているのは聞きました。さつがいる、は「しまり屋の事」と思います。

    阿波の北方では、父母の時代までは古語がかなり残っていたように思います。おすもじ=お寿司、おくもじ=大根葉の漬物。など

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    1. なるほど。「しまり屋」はぴったりですね。多分、そのお家の方、皆さんがしまり屋なんでしょうね。

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