2013年5月8日水曜日

戦争を知らない人たちが



安倍さんが、ひどく高揚して、憲法改正に力を入れている。安倍さんも、戦争を知らない世代だ。

以前、こんな笑い話のようなことが、本に書かれていた。

あるお偉いさんと大学生の会話。

「世界第二次大戦を知っているか」

「知らない」

「学校で歴史を習わなかったのか」

「習ったけど、明治維新までしか習っていない」

「そんなはずないだろう。教科書にちゃんと書いてある」

「明治維新のところで三学期が終わったので、先生が、『あとは、自分で読んでおけ』と言ったけど、読んでない」

「日本史は、逆さまから教えたのがいいかもしれんなあ」……これは実話である。

これもまた実話だ。

広島に観光旅行した女子大生が、こんなことを言った。

「原爆原爆っていうけれど、原爆がなかったら、広島って、何もないでえなあ」

原爆を有難く思えとでも言うのかっ!と怒鳴りたいような気分になる。

みんながみんな、こんな若者ばかりではないだろうが、こういった若者もいるのである。これを平和ボケとでも言ったらいいのだろうか・・・。

憲法問題にしても、9条改定反対の理由が、「兵隊に取られたらたまんない」といった程度の若者も珍しくない。

これからの日本を背負ってもらわねばならない若者である。こんな意識を、そのまま、ほうっておいていいものか……、と、古女の私が言うたところで、どうにもならないのは分かつているのだが、それでも言わずにはおれない気持ちである。

 

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