安倍さんが、ひどく高揚して、憲法改正に力を入れている。安倍さんも、戦争を知らない世代だ。
以前、こんな笑い話のようなことが、本に書かれていた。
あるお偉いさんと大学生の会話。
「世界第二次大戦を知っているか」
「知らない」
「学校で歴史を習わなかったのか」
「習ったけど、明治維新までしか習っていない」
「そんなはずないだろう。教科書にちゃんと書いてある」
「明治維新のところで三学期が終わったので、先生が、『あとは、自分で読んでおけ』と言ったけど、読んでない」
「日本史は、逆さまから教えたのがいいかもしれんなあ」……これは実話である。
これもまた実話だ。
広島に観光旅行した女子大生が、こんなことを言った。
「原爆原爆っていうけれど、原爆がなかったら、広島って、何もないでえなあ」
原爆を有難く思えとでも言うのかっ!と怒鳴りたいような気分になる。
みんながみんな、こんな若者ばかりではないだろうが、こういった若者もいるのである。これを平和ボケとでも言ったらいいのだろうか・・・。
憲法問題にしても、9条改定反対の理由が、「兵隊に取られたらたまんない」といった程度の若者も珍しくない。
これからの日本を背負ってもらわねばならない若者である。こんな意識を、そのまま、ほうっておいていいものか……、と、古女の私が言うたところで、どうにもならないのは分かつているのだが、それでも言わずにはおれない気持ちである。
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