2013年6月25日火曜日

校正 その2


昨日の続きをちょっと書いておこう。

面白い話を思い出した。「誤植読本」という本がある。内容の紹介文を読んだので、転写しておこう。

 

【史上最大の誤植は、モーゼの十戒の「汝姦淫するなかれ」のなかれが落ち、「姦淫すべし」になってしまって、1631年に印刷された聖書。

焼き捨てが命じられたそうだが、それでも何冊か残り、貴重本として、大英博物館に保存されているという。

こんなエピソードをはじめ、誤植、後世をめぐるあれこれを、森鴎外、井伏鱒二、宮尾富子ら53人が本音で語った文章のアンソロジーである。「ある事情で、翻訳の出版が遅れた」とあるべきところが、「ある情事で」と誤植された。「窓辺の庇」が、「窓辺の屁」となり、「失敗は、成功の基」が、「成功の墓」……略】

などと書かれている。

何となく読んでみたくなる本なので、私はネットで注文した。(笑)(ちくま文庫 924円)

 

2 件のコメント:

  1. へー。いろんなミスがあるもんですね。思わず笑ってしまうミスならいいんですが、思わず怒ってしまうミスもあるでしょうね。

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  2. どんなミスでも、作者にとっては笑えませんよね。他人は笑っても。(笑)

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