2013年6月24日月曜日

校正


今日は、この週末に控えた同窓会の資料作成のために、何人もが手伝いにきてくれて、仕上げることが出来た。印刷した資料も、間違いがなく、ホッとしている。
 
校正というのは、普段の生活には、あまり関係のないことばだが、本や雑誌、印刷物に関わったりすると、かなり大切なことになってくる。原稿と刷り上がったものとを照合したり、文字や内容に誤りがないかどうか、調べるのが校正なのだ。

出版や、新聞関係のような、専門職の方、いわゆるプロの校正者でも、失敗はある。出来あがったものを見て、間違いが目に入ると、青くなることがあるだろう。

私も以前、真っ青になったことがある。藍住文芸の創刊号が出来あがって、家に運び込まれ、気が付いた。編集にかかわっていたのは何人かいたのだが、まさに私の手がけたことに、大きな間違いを起こしていたのだ。ご挨拶をいただいた町長さんのお名前の漢字ふた文字を逆さまに入れ違えていたのだ。逆さに入れても、まかり通るお名前だったので、気が付かなかったのだが、私が、パソコンで打った時から間違っていたものだから、何人かの目を通していたのだが、原稿通りなのだから、そのまま、通過してしまったのだ。(これは、役員一同、町民として、町長さんの名前をしっかりおぼえていなかったという、誠に失礼な話になるのだが……)

これはそのままではいかんと、すぐ印刷所に電話。私の失敗を詫びて、何とかしてほしいとお願いしたところ、さすがにプロの印刷屋。(徳島市の原田印刷様です)すぐに取りに来てくださって、総がかりで直してくださったのだ。
直ってみてまた驚いた。そのページ(挨拶なので、トップのページだが)まったく分からない。そのページを丸ごと根元?から切り取って、新しく貼りつけてくださったのだ。その鮮やかな直し方は、素人目には全然分からなかった。

いくらボランティアの仕事とはいえ、これだけの迷惑はかけられない。直しの代金を支払おうとしたが、社長さんは受け取ってはくださらなかった。始めの請求書通りの支払いですんだのだが、原田さんには、ほんとにご迷惑をかけた。

あれからもう8年にもなり、今年は、第8号の出版ということになる。(年1回の発行)これまでも、作品の誤植は、毎号あった。しかし、私の失敗ほどの誤植はない。正誤表をつけて間に合う程度のものがほとんどだ。
といっても、間違われた方にとっては、小さな間違いも、何ともイヤなもので、特に意味がまったく違ってしまうような誤植は、すぐに事務局に報せが入る。会員が100名ともなると、校正を一人一人、ご本人に送って見て頂いて、また送り返していただくことも出来ないので、役員が分担して校正するのだが、やはり見落とすことがある。慌てて文芸だより(年4回発行)に間違いの訂正文を書いたり、正誤表を送ったりすることになるのだ。

校正という仕事、うっかり、ぼんやりの私には、向いていない仕事だが、しかし、こういうことをさせていただいているお蔭で、少しは気を付けることも憶えて、いい勉強になっている、と思っている。

 

2 件のコメント:

  1. 私も「しおざい」と言う地域の合同歌集の発行にかかわっていました。(いました)と言うのは年寄って負担になって来たので、ほかの方に交代していただいたのです。

    編集はほとんど会長が一人でやってくれます。校正となるとそうは行かず、何人かが手分けしてやるのですが、ある年、1回目の校正が終わり、2回目はそれぞれ家へ持ち帰って作業することになりました。その時点で、かなり重大な間違いを発見し、連絡すると、会長さん自信があったのか、もう印刷に回したと言うではありませんか。後の祭り。

    色々あった後、間違った部分に訂正の文字を張り付けることになりました。かなり大変な作業でしたよ。見落としってあるもんですね。

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    1. 見落としは、よくあることですね。しかも、自分のものは、何度か呼んでも、気が付かない。(笑)だから、後世は、人が代って何度かするのですが、それでも見落としがありますからね。

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