2013年6月18日火曜日

珈琲


新聞で知ったのだが、珈琲が日本に始めて伝わってきたのは、江戸時代で、オランダ人が長崎に持ち込んできたのが最初というから、かなり古い。しかし、珈琲を飲ませるという商売はなかったらしく、明治21年(1888年)に、初めて東京上野にカフェが開店したとか。庶民の間に、珈琲が広まっていったのは、明治の末ごろというから、かなり庶民の飲みモノとしては、開花が遅かったようだ。

 
むろん、都会に住む文化人、特に外国での暮らしを経験した人たちは、コーヒーの香味は、忘れられず、カフェに足を運んだのだろう。

 
「珈琲文化」とか、「喫茶店文化」が開花しておよそ100年らしい。
ということは、私の生まれる20年近くも前になるのだが、当時の私の家庭は、喫茶店で珈琲を飲んだりするような、ハイカラな家庭ではなかった。そして珈琲は、子どもの飲み物ではなかったと思う。その証拠に、家庭で飲む珈琲など、売っていなかったように思う。あるにはあったのだが、粉末にお湯をそそぐと、甘いミルク珈琲が出来上がるというものだった。珈琲の香りなど、鼻先をかすめる程度のものだった。そんなものも、我が家では、飲めなかった。子どもは、ラムネかサイダー、ニッキ水といったものだった。

 
しかし、お金持ちや、ハイカラな家の子は、親たちが飲んでいたりしたのだろう。女学校2年生になったばかりの頃、当時女学生には禁止されていた喫茶店に、入ったとか入らなかったとか、噂になっていた子がいた。そんな子は、「不良」といわれていた子だった。

 
遅まきながら、私が喫茶店に出入りしたのは、就職してからである。学生時代は、お金がなくて出入りはしていない。たまに映画館に入るのがやっとだった。

 
珈琲の香りはとても好きだったが、飲むと夜眠れないという時代が長く続いたので、午後の珈琲は、最近まで飲んでいなかった。ところが、夜遅くまで起きていると、蒲団に入るとすぐに寝つくようになり、珈琲を飲んでいてもいなくても関係なく眠れる事に気が付いた。今夜も、劇塾でTタイムのとき、(8時半)に、珈琲をよばれてきた。(毎週火曜の夜は劇塾がある)今、蒲団に入ったら、多分すぐに眠るはずだ。

ああ、もうここらでおいておこう。瞼が重い。(笑)

2 件のコメント:

  1. コーヒーなんて、全く無縁な飲み物でしたね。喫茶店も村にはありませんでした。

    宝塚に住んでいた頃。大阪中之島の朝日会館にあるカルチャーセンターに週1回出掛けていたのですが、そこの先生のお言葉。

    「講演でほとんどの県へ行ったけど、この間行った所は講演の後食事を勧めてくれたけど、食事の気分ではなかったので、ではコーヒーでも頂いてお別れしましょう、と言うと、先生申し訳ないですがうちの村には喫茶店ないんです。と言われてびっくりした
    。」

    それを聞いた私の感想。(ああ、私の故郷にも喫茶店ないわ)言われてみれば珍しいのかな?

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  2. 今は、どこででも珈琲がのめるようになったので、喫茶店が少なくなりましたね。コーヒーにうるさい人のための、コーヒー通の好む喫茶店がはやっていますけど。

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