2013年6月22日土曜日

成長戦略


「成長戦略と所得」ということで、よく新聞や雑誌に論じられています。「所得は増えたか」そんな質問に、増えたと答える人は、今のとろこ、滅多にいないようです。
閣議決定された成長戦略で、私たちの生活は豊かになるのか?こんな疑問が頭にへばりついています。

それといっしょに、何だか、調子のいい言葉で、耳がこそばゆくもなりました。国民一人当たり、所得を10年後に150万円以上増やしてくれるというのです。

ところが、よくみてみると、これはまやかしで、日本の国内企業、国外企業や家庭が儲けた所得を平均すると、ということで、皆のそれぞれの懐が150万円増えるということではなさそうです。 
ちなみに今は、国民一人当たりの「国民総所得」は、384万円だそうですので、単純計算では、534万円以上ということです。でも、年収ではないので、一円も増えない家庭があるのです。
確かに、安倍総理大臣は、街頭演説で、「年収を150万円増やす」と言ったのです。成長戦略に、書かれているのは、「年収」ではなく、この「国民総所得」です。ややこしい言い方すな!と言いたいです。
 

そもそも成長戦略と言っても、『風が吹いたら桶屋が儲かる』といったものによく似ているように思います。工場の利益が上がれば、賃金が上がり、雇用が生まれ、家庭は豊かになり、消費が増えて工場が儲かるということですから。何となく獲らぬ狸の皮算用です。

 私らにはよく解りませんが、どっちにしろ、経済成長を目指すとしていますが、達成するには、家計を豊かにしていくことが欠かせません。無い袖は振れませんからねえ。まして、「国民一人一人が豊かさを実感できるようにならないといけない」と書かれていますので、「目標」働く人の「収入」を増やさなければいけないということです。 

やいのやいのと騒ぐアベノミクスのおかげで、給料が上がったということもないし、反対に、物価があがってきたという反対現象で、今は、一般家庭は、苦しんでいます。

ま、私のような年金その月暮らしをしているものは、下さるだけのもので、買えるだけしか買えませんから、足りなきゃ我慢、買わなきゃええだけです。服は、古いので我慢し、食べ物は、うなぎなど買わずに、メザシで辛抱して、粗食にしたらええのです。死にゃしませんからね。

でも、子どもを育てている人たちは、大変です。塾の月謝、学費を削るわけにはいかんでしょうし、家賃を下げて貰うことも難しいことでしょうから。

政府は、立派なこと、言ってます。
『今は、まだ、円安で一部の輸出企業が利益を増やしている段階ですが、成長戦略では、まず、より多くの企業の利益を増やすよう、支援します。 そして、業績を伸ばした企業に、雇用と賃金を増やすよう促していく。そうすれば、消費も増えて、地域や中小企業。社会全体におカネが回っていく循環がつくれる』と。
ほんとかしらねえ。こんなシナリオを描いても、そのために、どのような政策が盛り込まれているのか?立派なこと言っても、実現しなければ、絵に描いた餅よりおとましいものです。

マスコミや自民党は、【民主党は、何もしなかった】げなこしばかりいっていますが、たった3年ほどの間に、失業率も少なくなっていましたし、出生率も上がってきていましたし、医療改革もしてきましたし、教育の改善や、就学率も上げ、【人にやさしい政治】がすすめられてきました。そういう実績は、ほとんどマスコミは取り上げていないので、知らない方がほとんどです。

こんなことでは、日本の国の政治は、良くならないし、改革はおろか、ヘンな方向に傾くのではないかと、心配しています。

2 件のコメント:

  1. 私は基本的に政治家の言う事は疑ってかかる方です。家計は豊かにならないでしょうし、賃金も上がらないでしょう。消費税の事もあるし、物の値段は上がるでしょう。

    今は選挙前ですからね。口当たりのいいことを言ってるんですよ。国民は政治家の思っているよりも賢いと思います。

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    1. 本当に国民のこと、国の子とを考えてくれる政治家であれば、いいのですがねえ。

      第一、多すぎます。陣笠議員が。

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