2013年9月4日水曜日

有名人の私生活 その1


私は、けっこうミーハーなので、有名人の私的生活には、かなり関心があるのですが、ちょっと前、本屋を覗いていたら、そんな私の興味のそそる本がありました。 【鮮やかに生きた昭和の100人】(文芸春秋90周年記念)という本だったので、楽しめそうに思って買ってしまったのです。

その中から、皆さんにも、興味のありそうなものを、抜粋してみたいと思います。

☆内田百閒……若い方には、あまり馴染みはないでしょうが、文筆家としては有名な方で、『百鬼園随筆』紀行文『阿房列車』など、ベストセラーになっています。こんな方は、印税もたくさん入ったに違いないのですが、実は、【借金の名人】でした。終生貧乏生活に悩まされ、借金を積み重ねて、借金の名人と呼ばれるようになったらしいです。

しかし彼は、お洒落で、人前に出る時は、いつも綺麗にヒゲをそり、服はモーニング、手には白い手袋を、足にはキッドの革靴と、頭から足の先まで、オメカシしていたという。(こうしたことも、借金が増えた原因でしょうが)そんな百閒が、あるとき、日銀総裁と対談する機会があったそうな。【借金王】と、【国の金庫番】との対面。()

 そんな彼が言っています。『私は色々なところで、自分の借金のことを書いたので、それを読んだ若者が、志を立てて、お金を貯めたという修身の教科書の役にもたってらしい』と。(ま、ちょっと昔までは、文士は貧乏というのが恥でも何でもなかったようです)

 
お金は無いけど、借金も無い暮らしをしている私も、昔は借金で苦しんだことがあります。働いても働いても生活が楽にならないという時代がありました。インフレ。物価はどんどん上がり、給料は、あとからついてくるかたちなのです。おまけに、新しい便利な道具が次々に出てきます。何でも月賦でしか買えませんでした。百閒さんのような贅沢したわけではありません。

でも、貧乏の体験というのも、けっして悪くはないと思っています。お金がなくても、自力で生活出来ることに、とても感謝と幸せが頂けるからです。

2 件のコメント:

  1. あの時代の事は私もわりと鮮明に覚えています。洗濯機が欲しくてたまらなかったのにお金が貯まるまで待ったこと。通勤定期を買うのにお金がなくて、自転車で通った事。その他色々。

    でも、借金はしませんでした。何事も我慢我慢。思うに借金が出来るという事は返済の自信があるからでしょう。生活力がある
    人でしょうね。

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    1. よき時代ともいえますかね。互助会とか、教育会とかでは、お金をかりられましたものね。月賦というのも、ま、借金てですけど、給料から、天引きされましたね。何せ、物価に給料は追いつかなかったから、生活は苦しかったですねえ。

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