2013年9月24日火曜日

若者


以前、ある工場の前でうどん屋を営んでいたお爺ちゃんが、こんなことを言っていた。「まったく近頃の若い衆は何を考えとんかいな。安月給のくせに、ええ車に乗って、走り回りよるのに、ツケのうどん代が払えんのじゃ。ボーナスまで待ってくれなんて言う」

それを聞いて、若者らしいなあと思った。ピカピカに磨いたオートバイや車に乗って、得意になっている若者は、どこにでもいた。

しかし最近は、ちょっと違うらしい。モノを欲しがらぬ若者が増えているという。車も、「電車ですむ」と言って買おうと思わないのだそうだ。運転免許をとろうとしない若者もいるという。

ま、田舎の若者は、そうはいかないだろうが、都会なら必要性が無いということで、それですむのだろう。

 
考えてみると、それだけ現代の若者は、裕福ではないということでは?と思ったが、経済的にはまったく困っていない人達でも、いっ時のように、高級ブランド品には、見向きもしない人達が多くなったとか。車にしろ、ファッションにしろ、若者が消費を引っ張ってきた時代と、ちょっと違うかたちになってきたのだろう。

こうした若者を、「活力がなくなった」とか、「草食系」とか言うが、価値観が違ってきたという感じがする。

私のように、若い時から、ブランド品などに、興味もなく、また財力もなかった者は、そうした若者が、活力が無いとも思えないのだが……。

ともあれ、消費に対する価値観の変化をさぐりながら、若者に適応していき、若者を引き付けていく商売が、これからは大切なのだろうと思う。

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