以前、ある工場の前でうどん屋を営んでいたお爺ちゃんが、こんなことを言っていた。「まったく近頃の若い衆は何を考えとんかいな。安月給のくせに、ええ車に乗って、走り回りよるのに、ツケのうどん代が払えんのじゃ。ボーナスまで待ってくれなんて言う」
それを聞いて、若者らしいなあと思った。ピカピカに磨いたオートバイや車に乗って、得意になっている若者は、どこにでもいた。
しかし最近は、ちょっと違うらしい。モノを欲しがらぬ若者が増えているという。車も、「電車ですむ」と言って買おうと思わないのだそうだ。運転免許をとろうとしない若者もいるという。
ま、田舎の若者は、そうはいかないだろうが、都会なら必要性が無いということで、それですむのだろう。
こうした若者を、「活力がなくなった」とか、「草食系」とか言うが、価値観が違ってきたという感じがする。
私のように、若い時から、ブランド品などに、興味もなく、また財力もなかった者は、そうした若者が、活力が無いとも思えないのだが……。
ともあれ、消費に対する価値観の変化をさぐりながら、若者に適応していき、若者を引き付けていく商売が、これからは大切なのだろうと思う。
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