2013年9月2日月曜日

秋刀魚


マーケットの鮮魚売り場で、秋刀魚がけっこう高い値をつけてもらって並んでいる。

こうして旬の秋刀魚を見ると、思い出すのは、やはり佐藤春夫の有名な【秋刀魚のうた】だ。つい口ずさみたくなる。歌の全部を諳んじているわけではないが、最初の、  『あわれ/秋風よ/(こころ)あらば伝えてよ、/---男ありて/今日の夕餉に ひとり/さんまを食らいて/思いにふける と、』そして、『さんま、さんま、/さんま苦いか塩っぱいか。……』と口にすると、今はひとり侘しく秋刀魚を食っている男が、過去の悲しい思い出にふけっている様子が浮かんでくる。

そんな目でみるせいか、秋刀魚という魚は、なんとなく悲しげな魚だ。
焼き秋刀魚に、すだちの汁をしたたらせて、「ああ、何だか春夫の『熱き涙』みたい」なんて思ってみるのも、私の小さな秋だ。

4 件のコメント:

  1. 秋刀魚懐かしいですね。ケアハウスに入居して八年。秋刀魚を食べていません。訳は知りませんが、大量に入手しにくいのか、調理が面倒なのか、食べ難いのか。

    ジューと焼いた秋刀魚に酢橘。一人食べても結構おいしい。里帰りして秋刀魚食べて来ようかな。

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    1. 秋刀魚は、そんなに食べにくい魚じゃありませんのに、出てきませんか?

      小骨をとったりしてあげなければならない方がおるからかしら。ご意見箱に出して、みたら?(^^)

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  2. 私も、一週間前魚屋さんで、軽い気持ちでついでに秋刀魚二匹買っていくことにしました。会計の時秋刀魚一匹350円と言われて!しました(笑)。(100円~200円)と思ってました。酢橘をかけて、味わって食べました。良く肥って、脂がのって美味しかったです。

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    1. 1匹350円でしたか。私のみたのは320円でした。ちょっと高いですね。もう少ししたら、安くなるとおもうけれど。250円くらいに。(笑)

      でも、350円のは、きっと上物だったんですよ。美味しいのはたかいです。

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