2013年9月9日月曜日

9月9日


私、長い間、9月9日という日は、栗節句といっていたのだが、インターネットで見ても、暦で見ても、そんな呼び名は、一つもなかった。重陽の節句、即ち、陽(奇数)が2つつく9月9日は、大変めでたい日とされていて、菊の花をかざったり、お酒を飲んだりして祝う日、ということで、菊の節句とも言われているとか。

お恥ずかしいが、この歳になるまで、そんな節句があることを知らなかった。

どこかの暦に『栗節句』というのがないだろうかと使っていない暦の幾つかをみていたら、【小つち】ということがのっていた。これも、何のことか分からないので調べてみると、大つち小つちというのがあり、土いじりの凶日ということで、土をいじらない日ということらしい。

暦はもともと農作業のために作られたものらしく、【大つち小つち】は、土公神様が土の中で休んでいる日とされている日で、【土用】は、土公神様が土の中で活発に働かれている日だそうで、どちらも土を動かすと、障りがあるとされていて、種が芽をださなかったり、不作になったりすると言われているようだ。ちなみに、【小つち】と書いてあるカレンダーは、農協から頂いたカレンダーだ。

そのほか、凶日というのは、さんりんぼうとか、そのほかにもいろいろある。

迷信だろうが、昔は、そういうことで、ちょっと骨休みの日をつくったのかもしれない。

ま、この頃は、こうしたことは関係ないのか、今日も、近所の田では、稲刈りをしていた。
農業がいけない日ではないので、土を動かさない農業であれば支障がないのでいいのかもしれない。

今朝、涼しいうちにと思って、庭の草取りをしたのだが、草取りは、土が動くのでしてはいけない日らしい。家の中に入って、お茶を飲もうと思って戸棚のコップを出そうとしたところ、手前にあった珈琲カップが落ちて割れてしまった。久しく食器など割ったことがなかったのだが、とんだところで、土公神様のお怒りをかってしまったのかな?()

栗節句は、どこにも見ることはできなかったが、それにしても、【栗節句】って、皆さん言ったことない? 

2 件のコメント:

  1. 栗節句と言う言葉には記憶がありますが、どこで聞いたものか覚えていません。どちらにしても、阿波の北方では秋のお節句はあってないようなものでしたね。

    節句の野良働き。と言う言葉があるほど、お節句には畑には出ない物でした。春は桃の節句の翌日が地鎮祭で、この二日は農家はお休みだったと思います。

    この日、母(明治22年生)は隣近所連れだって、よく五か所参りや十か所参りに行っていました。札所一番から五番まで、または十番までのお参りです。

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  2. mimiさんは、お里が農家だったのですね。
    私は田舎に終えって来ても、農家でなかったので、よく、おいのこさんだとか、お地鎮さんとかということばをきくたびに、なんのことかわかりませんでした。懐かしいです。
    旧歴の9月9日ころには、栗拾い出来るころでしょうね。栗節句と言って、栗ご飯をたべたような記憶もあります。

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