昨日、Aさんがおっしゃいました。「孫が成人式を迎えるので、今日明日のうちに、銀行に行って、お祝いのお金を下ろして、新札に変えてもらわな」と。ああ、私と同じだ、と思いつつ聞いていました。
人生というのは、案外うまく出来ているもので、年を取り、お金を稼ぐことが出来なくなりますと、使うお金も次第に減ってくるものです。子は自立するし、結婚もしたとなれば、もうあまりお金のことで、頭を悩ますことも少なくなってきます。着るものにお金をかけなくてもいいようになるし、交際範囲も狭くなります。もう、お金、お金と、お金の心配はあまりなくて、与えられる年金に見合う生活をしていくだけでいい、ということになります。
ただ、先にも書いたように、孫のことでの出費というものがあるのですが、これは、爺婆として、出来る範囲のことをしたらいいだけの話で、お祝いが少ないからといって叱られることはありません。子の通う大学の授業料が払えないのとはワケがちがいます。
しかし、世の中には、老後の生活が不安だ、という方が大勢いらっしゃるようです。そうした方の多くは、自分で自分の自由に使えるお金を多かれ少なかれ持っているのに、「インフレになったら生活出来ない」とか、「年金がこれから益々少なくなるに違いない」とか言って心配しているのです。
お金に対する考え方の違いで、幸せなはずの老後を不幸にしてしまうほど、つまらないことはないと思うのですが……。
私の世代は、戦中戦後のインフレや貨幣の切り替えなどで、財産の価値がなくなるという苦難時代からの生え抜きなので、「節約は美徳」ということが身にしみついています。高度成長期からの団塊の世代の「消費は美徳」という時代は、何となくしっくりいかぬ思いで過ごしてきましたから、その違いがあることは、たしかです。
団塊世代の若者たちは、マイカー、マイホーム、海外旅行と、豊かな生活をしてきたし、借金をしてでも、海外旅行に出かけていたものです。私など、そういうことは、とてもできませんでした。
これからは、団塊世代の方たちにとっては、暮らしにくい世の中かもしれません。そろそろ収入の少なくなる世代です。「節約は美徳」としなくてはならないかもしれません。価値観を切り替えるということは、かなり難しいことかもしれませんが、慣れればどうということはありません。ま、ミエなどは捨てて、贅肉を落とすような気持で節約生活を始めると、また人生も楽し、となるように思います。
私も今年からは年金の下がった分、消費税アップの分、物価上昇の分、これだけの分を更に節約していかねばなりません。「何だかわびしいわ」「みすぼらしいわ」なんて決して思いません。こうした節約を「楽しみ」ながらやっていくことこそ、自分らしさが発揮できて、幸せな気分になるのではと、思っています。
ドーンと下がりましたね。年金です。下がると言うのは聞いていましたが、額は聞いていなかったので振り込みを見てびっくり。
返信削除まあ、お国も大変なので仕方ないとは思いますが、こんなに年金を下げると景気はよくなりませんよ。年寄は開かずの財布を持たされたような物。旅行にもいかないし、着る物も買わないし、おやつも節約しなければ・・・・・
でも、死ぬことは無いのでご心配なく。誰も心配なんかしていないって??分かりましたけど、選挙権まで取り上げるんじゃないでしょうね。
私たち年金暮らしの者は、頂くだけで、くらしていますから、少なければそれなりの生活しかできませんものね。
削除ま、「さあ、どこからでもこい」の構えで、財布を絞めていきますか。(笑)