2013年12月13日金曜日

夫婦


今日は、亡くなられたAさんの葬儀でした。棺が出られたあと、お連れ合いのBさんにお会いして、お慰めのことばを、と思って探しましたが、見当たらず、棺といっしょに車に乗られて火葬場に行きましたとのことでした。
 
いっしょに車できた近所の方と4人で、行くべきか、残るべきかを、話ながら帰ったのですが、私の場合は、連れ合いは残るものだと聞かされて残っていたのですが、理由は聞いたわけではありません。
 
しかし、何度か身内の火葬に行って、あの釜に火を入れた時のごーっという音や、骨だけになった姿を見るのは、とても辛いことなので、行くべきではないのだろうと思っていました。
 
またあるとき、ある方が、「火葬場に行くと、連れていかれるから、残るんよ」と、言われました。しかし「連れていって」と叫んでも、「いやだよ」と言われる方もいるでしょうけど。(笑)

火葬場には行くべきという説の理由は、「連れ合いは、最後の最後まで、お見送りをするのが当たり前」ということです。また、「わずかな骨と灰になってしまった連れ合いの姿を見ると、諦めがつく」ということもあるでしょう。

新説をききました。「残っているのは、火葬場まで行きよったら、再婚できなくなるので残る」という説。しかし、残っていると、「あの人は、再婚しようと思ってるわと、陰口をたたかれるから行く」と。へえーっと笑ってしまいました。

色々と理由があるようですが、その地方によっても、また、宗派によっても、そして、ご本人の考えによっても、違ってくるのでしょうし、当然のことながら、それは自由であっていいはずです。

私は、もう18年も昔になりますが、玄関先で、息子の手から、小さな骨壷に入った夫を抱いた時の、何とも言いようのない、ことばには言い表せない気持ちと涙を、今も忘れられません。そして、火葬場には行かなかったことを後悔はしていません。

 

2 件のコメント:

  1. 私はその時どうしたのか、なぜか覚えていません。うちもほんとに急で、発病してから、救急車も間に合わなかったぐらいですから、何の言葉も聞かず、あの世に送ってしまいました。

    私は53歳、子供は大学生。お葬式なんか想像もしていませんでしたから、何の準備もなく、気が付いたらお骨の白い包みが祭壇に残っていたように思います。

    以後、身内の葬儀に沢山合いましたが、あの、火葬炉のごうごう音は堪えます。やっぱり親や配偶者は聞くに堪えないでしょうね。

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    1. 【急逝】というのは、堪えますねえ。私も、通夜のときのことは、まったく分かりません。頭が真っ白というか、悪夢だろうとおもっていたような気がします。

      mimiさんの場合は、若すぎますよねぇ。私はもう子育ては終わっていましたが。
      それでも、今思うと若いです。64歳というのは。

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