2013年12月27日金曜日

増える老人の……


知人から、新聞紙に包んだ、みずみずしい青梗菜(チンゲン菜)を頂いた。その新聞紙は、ちょっと古いものだが、ある女性が、ストーカー事件で殺されたことがきっかけで調査された、ストーカー被害の調査結果が載っている。

増加傾向にあるストーカー被害の中でも、60歳以上の加害者が急増していることが、警察庁への取材でわかったと。

【60歳以上のストーカー、10年で3・8倍に】加害者の大半は男性で、1050歳代の各増加率は昨年までの10年間で1.5~2倍だが、60歳以上は3.8倍。専門家は妻との死別や離婚で独り身になった男性が、年下の女性に執拗に交際を迫るケースが目立つという。「背景に高齢者の社会での孤立化があり、対策が急務だ」と指摘している。

そういえば、新聞などで、こうしたストーカー事件の犯人が、70歳だの、80歳だのと、高齢の男性が登場していた事件は、何度も目にしたように思う。
ストーカーだけではない。老人の万引きも増えているというし、コソ泥も多くなったという記事もある。

そうした原因を、単なる貧困ということではなく、孤立・孤独・家庭内での孤立ということが大きな原因と言われている。
そうした犯罪に走る老人のほとんどは、人、地域と触れあう機会が乏しく、しかも会社でも家庭でも、男性優位の生活をしてきたことも、見逃せないようだ。

特にストーカなどは、老い先短い、と悲観的になり、自暴自棄になったり、独善的になったりして、【青春をもう一度】なんて勝手に相手の気持ちなど無視して、ひつこく電話したり、アトをつけたりするのだろう。

もう、このように重症になると手遅れだ。退職したら、すぐにでも社会との関わりを作るとか、趣味のグループに入るとか、したのがいいと思う。その点、女性は賢い。ストーカーなど、滅多にないし、万引きも、ぐっと少ないはずだ。暮らしは、むしろ、女性の方が厳しいと思う。でも、老後を楽しむ術を心得ている方が多い。

まだ、妻が元気なうちはいい。妻に先立たれてからでは遅い。妻に先立たれて後、羽を伸ばすのはいいが、ストーカーでは、情けない。しっかりと、社会的にも、自立していけるように、太い絆を作っていく努力をしなくてはならないと思う。

余談になるが、退職なさる男性にお薦めしたい。【家庭料理】の学校にでも入って、料理を作ることを習って楽しまれたらどうだろう。ぬれ落ち葉などと言われたり、3度の食事作りが面倒、などと嫌われることを考えたら、重たい腰も上がるというもの。外に出る機会も増えるし、仲間も出来るし、奥様には喜ばれるし、いいことばかりと思いますがねえ。(^^


 

2 件のコメント:

  1. 男性の料理教室、時々広告を見ますね。料理のできる男性ってきっとみんなに歓迎されるでしょうね。でも、それも家族あっての事。自分の作った料理を一人食べるのは侘しい。

    今、60代以上の男性は殆んど包丁も使った事のない人が多いのではないでしょうか。妻を亡くすると生きていけないんですよ。父親は子供とも疎遠になりやすい。付き合い方が分からないんです。父親の権威は今の子供には通用しません。困りますね。

    でも、男ばかりではありません。朝から万引きやら、試供品あさりにスーパーに出勤すると言うお婆さんの噂を聞いたことがあります。娘さんとの二人暮らしでしたが、娘さんがきっちり食事を作らないらしいと言う噂でした。

    お金を自分で管理させてもらえない年寄も増えているようです。老人受難の時代ですね。

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    1. ほんとに気の毒な老人が増えつつあるのでしょうね。
      自分でお金が自由にならないのは、認知症ででもない限り、つまらないでしょう。

      財布は、しっかりにぎっているべきですね。特に、自分の年金は、自分で、ということでしょう。病気で、ふせっていても、にぎっているべきですね。(笑)

      どちらが先にいっても心配ない、という夫婦は、私らの年代では少ないです。皆さん、夫を残しては死ねないというし、夫は妻より先に死にたいという。こまったことです。



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