2013年12月5日木曜日

堀文子さんの生き方


このブログで、何度か彼女のことは書きましたが、今年95歳の日本画家、堀文子さんのことが、3日の徳島新聞の文化欄に書かれていました。銀座のギャラリー「ナカジマアート」で、新作の展覧会が4日まで開かれていたようです。もうお年なので、遠方には出かけたりなさらずに活動されていましたが、あまり描かれていないのでは?なんて思っていたものですから、驚きでした。近ければ、行ってみたいと思ったのですが、思うだけでした。

日々の驚きや、感動を作品に織り込んでいかれる堀さんは、同じものは二度と描かれませんし、活動はとても精力的で、展覧会の当日の朝まで粘って描いておられたとか。

私たちが見過ごしてしまうような、蜘蛛の巣や、小さな草花、雑草、ムシなどに、尊敬の念を抱き、表舞台に立たせる堀さんです。

【感動が心にたまっているわけです。機が熟したらマグマのように噴出する。だから、来年の私が、どんなになっているか分かりません】とおっしゃる。95歳のどこにこのような情熱が……と思います。
 
20142月には、代表作「ユートピア」を基にした陶板の壁画が、福島空港に完成するそうです。地球は、人間だけのものではなく、花や虫や動物、総ての生き物のためのユートピアなのだ、というメッセージがこめられたものです。

素晴らしい生き方、自分流をどこまでも貫いていく彼女に魅せられています。

 

2 件のコメント:

  1. そういう方もあるんですね。ただ感心するばかりです。若い時によく耕された心は老いてもフカフカで、物を育てる力があるんだと思います。老いたら干乾びると言うのは思い込みかも知れません。

    もう遅いですが、せいぜい、見習っていければと思います。

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    1. そういうことでしょうね。彼女は、高齢者になっても、どんどん外国にも出かけて作品を描いてましたね。遠くへいけなくなっても、意欲はまったく衰えないのですから、凄いです。

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