2013年12月6日金曜日

山下清氏


昨日に続きまして、画家の山下清氏のことをちょっと書いてみます。

素直な感性の持ち主の山下画伯は、映画にもなり、皆さんよくご存じのことと思いますが、こんな面もあったようです。「日本のゴッホ」とか「放浪の天才画家」と言われていた彼も、子どものような素直さはそのままだったのですが、彼はとても負けず嫌いでもあったそうです。
マージャンを覚えたのですが、勝ちますと、子どものように喜ぶのですが、負けると猛烈に怒りだすので、だんだんと、相手がいなくなって、せっかく覚えたマージャンができなくなったとか。(笑)

草津で訪れた旅館では、座敷にきた芸者さんと腕相撲をとって、もちろん山下氏が勝つのですが、嬉しくて、次々と芸者さんをつかまえて腕相撲をし、喜びつづけ上機嫌で、そのあと、芸者さんといっしょに温泉にはいって裸の大将は、終始上機嫌だった、ということです。(笑)

また、動脈硬化と診断されて、お医者さんから、食事療法をすすめられますと、大好きだった中華料理は、すぐに止めたそうです。しかし、昭和46年7月49歳という若さで脳出血で亡くなっています。

今風にいいますと、体格は生活習慣病でメタボでしょうか。放浪の画家なので、いつもだれかが付いていて、食事指導、などということもできなかったでしょうから、しかたありませんが、もっと長生きして、多くの作品を残していただきたかったですね。

 

 

2 件のコメント:

  1. 生まれたままの純真さを生涯失わなかった方ですね。私達は生きて行くうちに不純な物を一杯心に溜め込みます。真っ直ぐな物も歪んで見えてしまいます。

    物事の本当の姿が見えなくなるって悲しいですよね。勝って喜び負けて怒る、なんて素直なんでしょう。あの人、この人の目を気にしない生き方、羨ましいです。

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    1. 私達は、成長と引き換えに、純真さや素直さを衰えさせてきました。それが世の中の常識になっていますから、山下清のような゜方は、変わり者で、
      山下清のように生きていくわけにはいきませんよね。だまされたり詐欺にあうのは目にみえています。(笑)
      でもそんな生き方、羨ましいですね。

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