2013年12月23日月曜日

かぼちゃ


昨日は冬至。明日はクリスマスイブ。いよいよ年の瀬。心忙しい年の瀬です。

冬至といえば、やはり柚子湯に入って温まり、かぼちゃを食べて、風邪などひかないように、ということになります。

昔からの風習も、今ふうに解釈しますと、緑黄色野菜の少ないこの時期に、カロチンやビタミンの多いかぼちゃを頂くというのは、先人の知恵だったと思われます。

かぼちゃの好きな私は、食べない日が少ないと思うほど、食べています。この頃はマーケットには、かぼちゃを半分または四つ切にして売っていますから、四つ切を買って炊きますと、3日くらい食べられます。北海道産の栗かぼちゃと書いてあっても、ほんとにほくほくの美味しいかぼちゃには、なかなか出合えないのですが、ときには、「○○さんちのかぼちゃ」なんて書いてある、ちょっと値段のいいかぼちゃを売っていることがあって、それを買いますと、いい味に出合うこともあります。

私の住んでいた頃の北海道では、冬至のころになると秋野菜の収穫も終わって、食べられる野菜もほとんどなくなっていました。そこで元気に冬を越せるようにと願いを込め、栄養もあって保存もきくかぼちゃは特別に大切にして、どの家でも何十個も沢山買いこんで【むろ】という家の床下の食糧庫のようなところに入れて食べていました。
学校では、子どもたちが黄色くなった掌を見せあって、色の濃さを競い合ったものです。何しろ駄菓子以外、高級なお菓子など、滅多に口に入らなかったものですから、おやつのかぼちゃは、お菓子以上に美味しかったものです。

四国に帰ってから、しばらくは、戦中戦後の食糧難時代でした。そんなとき、かぼちゃを庭の隅につくったりしたものですが、とうじのかぼちゃは、北海道のとは、まったく味も形もちがったものでした。同じかぼちゃなのに、どうしてこんなに水っぽく、美味しくないのかと、驚いたものです。それでも、代用食で、ご飯のかわりに、食べさせられたのは、苦い経験でした。

今は、品種改良されていて、味もよくなっていますが、それでも、北海道の栗かぼちゃにはかなわないようです。

デパートで、時々、北海道物産展など、ありますが、ケーキだの、蟹など、あまり欲しいとは思いませんが、「かぼちゃを買いに行きたい」と思うことはよくあります。行ってもかぼちゃなどなかったりすることが多いのですが、それでもよく行きます。

「北海道」と聞いただけで、血がさわぐ。(笑)トシ寄せてからは、益々故郷はいいものになってきますね。

 

2 件のコメント:

  1. 日が短くなりました。緑が少なくなりました。嫌でも1年の終わりを感じさせられますね。

    冬至の南瓜って誰が考えたのか知りませんが、理屈に合ってますね。栄養はあるし、美味しいし、先人の知恵って凄いです。そう言えば北海道は南瓜の本場でしたっけ・・・

    南瓜ってほんとに種類が多いです。薄くて丸い、ぐっと溝の入った、黄色の濃いの北海道産でしたか。1番よく見かける南瓜です。料理した後のわたを畑に捨てたら翌年蔓が伸び
    ちゃんと実が生るほど強い野菜ですよね。

    私も今日は南瓜の煮物を食べました。

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    1. 最近の南京は、北海道のによく似た形になってきていますので、産地を書かなければ三和家はつきにくくなりましたね。ぐっと溝のふかいのは、違いますね。色は、やはり濃いようです。硬さは硬いので、なかなか切れません。
      最近は、まーけと出、かぼちゃを煮炊き出来るように、切ったものも、売っています。手の痛い時は、それを買いました。

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