2013年12月1日日曜日

1票の格差問題


先日、この夏に行われた参議院選挙の1票の格差をめぐって、広島高等裁判所岡山支部は憲法違反と判断しました。参議院では初めて選挙無効の判決を言い渡したことになります。与野党の関係者からは、「厳しい判決で、改革の議論を加速させる必要がある」という声が出ていますが、議員の方たちは、そんなに重大とも思っていないような感じがしないでもありません。

1票の重みの違いは、投票結果に表れています。当選者の票の数に、かなりの開きがあるのです。たとえば、15万票で当選出来る人があるかと思えば、50万票取っても落ちる人がいるということです。東京選挙区では、55万票を獲得した候補が落選しています。
こうした状況は、好ましいことでないことは、だれにでも分かりますが、そうかといって、東京都から、わんさと議員が出るというのも、田舎の選挙民としては、ちょっとどうかな?という思いはあります。

参議院というのは、衆議院に比べると、格差は大きいように思いますが、今まで裁判所は大目にみてくれていたのでしょう。衆議院よりも、改訂が難しそうですから。

今後、どのような改革がおこなわれるかは分かりませんが、私たちのような素人でも、選挙制度そのものを改革しなければ難しいと思うのですが……。

3年後の次の選挙に向けて、具体的な検討がなされるのでしょうが、各党の意見がばらばらなことを考えますと、お先は暗く、改革までの道のりはほど遠いと思います。

国会議員が、自分が当選した選挙制度をあまり変えたくないと思っているとしたら、もうどうしようもありません。自分たちで出来ないなら、第3者がやるしかないでしょう。格好悪いですが。

参議院など無用という人もいます。そうした国民の意思をも考えて、 この重い宿題をやりぬくのは、いつのことになるのでしょうか。3年なんて、すぐに来てしまいますもの。

 

2 件のコメント:

  1. 一人に1票とても公平なようですが、ほんとにそうなんでしょうか。100円が1円の100倍である、と言うのはさすがに私でも分かるのですが、100人の意見と一人の意見に100倍の差があるのかどうか、ちょっと考えてしまうんですよね。

    東京の100人と山の一人暮らし。違い過ぎて比べようがないようにも思うんです。偉い方考えて下さい。でも偉い人はみんな東京暮らし。困ったー。お山切捨て。洪水、渇水、そして日本が困る。

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    1. 頭数だけで割り切れる問題ではないですから、難しいですね。比べようのない物をくらべなければならない。
      どっちにしても、議員殿の数はへらしてほしいです。

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