2012年7月7日土曜日

お医者さん選び


お医者さんにかかっているのだけれど、一向によくならない、ということを、よく聞きます。命取りのような、大病ではないのでしょうが、ご本人にとっては気になることでしょう。


何年か前の話ですが健康施設に通っていたある方が、だんだんと痩せてきました。食欲がわかないし、胃の調子もよくないというのです。大きな総合病院で診てもらったが、胃の中もたいして悪くは無いといわれたそうです。


それでも、何日かして、くわしく検査をしてみようということで、二週間入院なさいました。一日1万円以上もの代金を払っての検査でしたが、原因不明ということで、帰されました。


しばらく姿を見ないなと思って心配していた矢先、にこにことしてやってきました。病院を変わって、開業したばかりの個人病院の若い先生に診てもらったら、鬱病といわれ、薬を朝晩に飲みだしたら、3日ほどで元気になり、胃の調子もよくなって、食欲が出てきたというのです。おまけに、クビの傷みや、肩こりも治ったというから不思議です。


欝の原因を尋ねますと、身体の弱い幼い孫が夏休み中家に来ていたのが原因らしいのです。気を使い過ぎたのでしょうか。孫を預かるのも大仕事です。


鬱病といっても、普通に話も出来るし、特に落ち込んでいるふうもなかったので、鬱と聞いて驚いたのですが、ご本人も、驚いたそうです。

欝にも、いろいろあるのでしょう。精神病一歩手前のような、欝しかアタマに無かった私は、認識不足だったようです。


「年寄りの医者の勉強不足はあかんなあ。若い医者にかからにゃ、あかんわ」と、大病院の古い先生を悪く言うのですが、ほんとに欝だったのであれば、彼女の言うとおり、ちょっと首をかしげたくなります。大病院で、入院までさせられたのですから。


最近は、医者の専門化というか、自分の専門以外のことは、ほとんど分からないと、正直におっしゃる先生もおります。大きな病院によくあることのようです。整形にしても、内容はすごく細かく分かれているらしく、「私は、首以外は分からん」といっていた先生もおります。そんな医者に、膝の治療をまかせている方もたくさんいます。


お医者さんによっては、お年を召していても、色々と勉強なさって、万一解からないときは、大学病院なり専門医に紹介して、事なきをえる先生もたくさんおられますが、ま、何であれ、直りの遅いときは、病院を替わってみることも、大切なことのようです。




4 件のコメント:

  1. お医者さんを選ぶのは大切ですけど、それがとても難しいので困ります。建物が立派だったり、高価な機械があったりすると、ついつい、いいお医者さんなんだろうと、錯覚してしまうんですね。

    どんな、大病院だろうと診るのは一人のお医者さん、その人が駄目だったらすべてアウト。

    ちなみに、鬱病は知能と関係しませんね。

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    1. 仰る通り、難しいことですね。信頼できる立派なお医者さんに出会えたら、幸せです。

      鬱病にも、いろいろあって、複雑ですが、最近は、学校の先生方で病気になられてやすまれている中で、鬱になる方が多いとか聞きました。昔は、少なかったですが。それだけ、悩みの多い職業になってきたのでしょうか。

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  2. むかしのお医者さんは、直接話をして症状を聞き顔色や様子を見て、触診や聴診器を当てて、判断をして検査に入ります。
    今は医者との直接問診が少なく、問診用紙に書き込む病院が多いですね。
    だから鬱病のような病気は見落とされやすいかも知れません。
    分からないときは何軒かの病院に行く方がいいようですね。私が行っている病院のドクターは診察に行く度に、ご主人大事にしてますかと言われます。大事にしてもらいたいと、言い返して、ひと笑いしてきます。これも一つの治療法でしょうかね・・・

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    1. 面白い先生ですね。今度貴女のほうから、「先生、奥様大事にしてますか?」と質問してみたら?「大事にしてもらいたい」と、返事がかえってくるかもね。大笑いできるかもよ。

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