2012年7月2日月曜日

難しい判断力……


世の中が、色々なことで揉めています。中でも、政治の世界では、何とか決めようと努力しても、なかなか決まらないという現実です。でも、どこかで、誰かが決めなければならないのです。

今、注目の民主党の行く末、どうなるのでしょうか。



民主党を応援してきた私としては、この国難を何が何でも切り抜けなければと、頑張っている方たちのいらっしゃる一方で、いつも独断と腕力でしたい放題、言いたい放題の我儘をしてきた闇将軍なる人物にふりまわされてきたことが、ゆるせません。



とはいいながら、何となく哀れにも思うのです。言う事と、することが不一致という現実は、知る人ぞ知る、でありますが、追い打ちのように、週刊誌や家族からも、その実態を暴かれてしまった結果、地番沈下していく評判を、何とか食い止めたい一心なのか、無責任なことを言い続けるのは、見ていても、憤りというよりも、「政治家たるものが、自分の存在だけを大事にする、ここまで落ちることができるのか」と、思ってしまいます。



ま、このことはさておき、私たちは、もっと、真剣に、現実を見る目を開かねばならないと思うのです。

今の大問題の原発問題も、消費税問題も、議論する場面は、よく見かけますが、もともとは、今までの政治が怠ってきたことが原因の問題です。その部分が、張り裂けたり、張り裂けそうになっているわけです。

こんなことをいくら言ってもどうにもならないことなので、民主党の先生たちは言いませんが、それにしても、これらにかかわってきた人達が、一言の反省も誤りの詫びも言わないくせに、民主党のマニフェストが約束違反だの、謝れのなんのと、大きな口がきけるのかと、言いたいのです。



この問題、反対派の野党の方々が、政権を握っていたとしたら、どんな策でここを切り抜けるのか、そんな具体的なことは、一切言いません。ただ、この不景気に増税は、やるべきでない、原発は、もっと審議すべきと、言うだけです。だれが政権握っても、やらねばならぬことはやる、という根性がないのでしょうか。

民意民意といいますが、民意ということばに騙されてはいけないと思います。現に、「消費税反対」という民意のために、ここまでの財政難にたどり着いてしまったのです。民意を説得するという努力せずして、ただ、選挙戦に有利な立場をとったというこの結果を、私たちは、よく反省するべきではないでしょうか。

不景気でも、苦しくても、何年か後に、保険証がつかえなくなる、国の借金の為に、年金がもらえなくなる、というようになってしまっては、元も子もないではありませんか。

TVの議論場面を見ていても、極端なことを言っている場面がよくあります。しかも、足が地についていないというか、出来そうもないことを並べても解決は出来ません。



脱原発は、しっかりやらねばならないと、政府も言っています。これは、私たちの知識では、どうあがいても解かることは不可能な、専門分野です。

原発1基分の電気を風力や太陽電池などで賄うことは、大変なお金と期日がかかります。それよりも、各家庭、個人が、政府の補助や、個人の資金で、1キロワットの電力を創るだけの装置をしていく方が、いいということも考えられてきたそうです。

そうした家庭が1000万世帯出来ると、原発10基分の電力が賄えるとか。民・政が協力して、10年、20年かけても、やっていくべきということなのです。



40年たった古い原発は廃棄し、80年代からの新しい原発を、安全管理を十分にしながら、やっていくしかない、というもう一つの理由は、石油、天然ガスの高騰により、15年前は、5兆円アラブの王様に支払っていたものが、今や23兆円。原発をやめていることにより、少なくともその上に4兆円の増加になるとか。

こうした燃料の高騰は、工場等の労働者の賃金の上がらない原因の一つでもあるようです。



そういう経済状況も考えてみると、たかが4兆円とは言えないわけです。

財政の逼迫は、個人的には、あまり危機感がないのですが、現在の税収42兆円、借金44兆円、埋蔵金その他を加え、全部で92兆円の支出、という図式が、どう考えても続くはずがありません。

金利、借金の返済は、待ったなしです。

国債発行が困難になると、金利が高くなります。140兆円という国債は、金利を支払って新たに買い換えるものですが、1%の利息が上がると、それだけで1兆8000億円の利息が加算されます。そうすると、何かを削ることになります。削られるものは、地方に送る金か、社会保障費。ほとんどが生活に関するお金です。サービスが落ちて当然です。ギリシャは、健康保険が使えなくなっているとか。

今からでも遅いのですが、社会保障だけでも、基盤をつくっておかねばと、国は、頑張っているのです。



それにしても、私たちが感情的になることは、無理のないことではありますが、もっといろいろなデーターを見聞きしながら、よく考えて何事も冷静に判断していかねばと、思います。

そして、やはり私たちの仲間である方たち、原発廃止で行き場をなくして苦しんでいる方、そういう方たちの救済は、何としてもして行かねばなりません。そのためにも、何らかの対策は、していかねばならないことと思います。安全の保証は、神のみぞ知る、ですが、暫くは、専門家や科学者を信ずることにしたいと思っています。



ただ、新聞テレビ等のメディアが、きちんとした報道がなされていない、という現実があります。いよいよ、判断の難しい時代になってきたのは、困ったことです。



……以上のことは、仙谷由人議員のお話を伺ったのを参考にして書きました。間違いがあれば、お許しください。








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