時事放談を視て思うこと

今朝の時事放談（毎日放送）に、御厨さんの司会で、仙谷議員と、武村氏が出ていらっしゃった。

話を聞いていて、その政治家の器の大きさが分かる、ということはよくあることだが、今朝もそれを強く感じた。

武村氏はもう現役でいらっしゃらないのでむろんだが、同じことを言っても、党利や私欲を腹の中に沈ませてモノを言うと、聞く人にもそれが何となく伝わってきて、いい気はしないものであるが、仙谷さんは、それが全くないのか、巧く隠しておられるのか、それを感じさせないだけのものを持っておられる。というのは、総括的に全体を見回してのご意見であったり、足元も明日も将来も見渡してのお考えであるため、納得させられるのだろう。

お二人の話を聞き、小沢問題については、先が見えぬまま、小沢氏自身、あそこまで自分を追い込んだのは、やはり政治家というよりは、一個人の性格的な問題がそうさせたことだろうと私は推察した。

消費税にしろ、脱原発にしろ、市民が感情的になって叫ぶのと、同質であってはならないはず。しっかりとした裏打ちのある政策を抱えての発言でなければならないのに、それを示せないまま、子分の一年生議員を多数引き連れての脱党は、子分を皆殺しにするつもりなのか、と疑われても仕方ない。

それなりの筋の通った政策がいつも頭にあるような方ならまだしも、全党だれもが思っている「国民の生活が第一」などといったことばかりを口走り、党名にまで掲げてしまったのだから、苦笑いせざるを得ない。これでは、もう過去の人と言われても仕方がないだろう。

そうしたことに巻き込まれた子分殿、そして鳩山氏。ある意味ではお気の毒と思う。

小沢氏に付いていかれた一年生も、小沢氏あっての当選となれば、致し方ないのかもしれないが、議員になった以上は、もつと政治家としての誇りをもってもらいたかった。。

野田総理も、「頑張っている」という評価が、橋下氏の口から飛びだしたりして目まぐるしく上下とゆさぶられているのだが、これからも、やるべきことは、逃げずに頑張ってほしいものである。

私は、傷みを覚悟で、消費税も賛成。将来の脱原発のもとに、稼働せざるを得ない大飯原発再稼働も認めます。こうした市民も大勢いることも事実。野田政権、頑張っていただきたいものである。