2012年9月18日火曜日

優しい人たち


台風の余波で、昨日は一日中、雨と風に見舞われました。

そんな中を友人のかっちゃんが、15Kの道を車をとばして、散らし寿司を持ってきてくださいました。優しい友達を持って幸せです。私が、大の散らし寿司やトウモロコシ好きということを知ってから、手製の美味しい散らし寿司やトウモロコシを持ってきてくださるのです。

手製といっても、かっちゃんが自分で作るのではありません。隣家の弟のお嫁さんF子さんが、かっちゃんの姉妹やら、私のような友達のために、たくさんの散らし寿司をつくってくださるのです。かっちゃんは、それを運んでくださるのです。かっちゃんは、こんな美味しい散らし寿司は、よう作りません。聞かずとも分かっています。

F子さんは、気の優しい方です。ほんとに神様みたいな方なのです。F子さんにとっては、かっちゃんのお姉さん、その小姑さんが病に倒れて、その連れ合いさんが、介護をしているそうですが、その方がちょっと体調を崩したと聞くと、「そらいかん、何かおかずつくるわ」と、すぐにそんなことばが出てくる方なので、心からの優しさでしょう。同じ小姑のかっちゃんも、義妹のF子さんには、感謝の気持ちで頭はあがりません。

こんな絆って、本当にいいものですね。

ま、こうした家族の方々は、皆さんが優しい方なのです。かっちゃんも、とても優しい方です。私が散らし寿司を頂くので言うのではありません。彼女は、筋ジスの生徒を教える学校に勤めていました。私もここでかっちゃんと2年、一緒でした。学校と病院は隣接していて、生徒は、病院から通学しているのです。彼女は退職後も、毎日のように、病棟をおとずれて、生徒の相手をしたりしていました。生活が大変な卒業生の援助もしてきました。私より年下のかっちゃんですが、教えられることはいっぱいあります。

 
毎年行っているのですが、今年もまた秋のよい季節になると、かっちゃんを乗せて、高松まで行きます。高松には、卒業生が病と闘っていて、行くたびに感動の一日となります。
筋ジスという病気には、タイプがあるのですが、進行の早い、命は短いとされているタイプの筋ジスの青年I君が、愛する人と結婚し、パソコンを使って、独自の絵画を描いています。そうした前向きの生き方が、医師がおどろくほどの生命力を生み出しています。人工呼吸器をつけながらも、まわりのボランティアの方々の力も借りながら、素晴らしい人生を送っています。

I君を見舞う、というよりは、私は生きる力を頂く、というのが正しいでしょう。こうしたことも、私ひとりでは考え付かなかった事です。かっちゃんのおかげです。

I君とよく似た方が、仙台に居られます。Y君です。この方も教え子です。彼も、筋ジスという病と立ち向かいながら、絵を描いています。もう、立派な絵を描いています。

二人に共通していることは、愛する人と、家庭を持ったということと、生命力のすばらしさです。愛する人のために、頑張るということは、何かが違うのでしょうね。生きる目的でしょうか。

このY君も、かっちゃんの応援に、感謝していることでしょう。かっちゃんの部屋には、何枚ものY君の昔の絵が眠っているはず。多分、Y君の生活が大変だった頃、かっちゃんが買い取ってあげた絵でしょう。

かっちゃん、きっとそのうちY君の絵、すごい値がつくよ。(^^)

 

2 件のコメント:

  1. ウーン。言葉もありません。この優しさは、やっぱりお体に障害を持ち、それを引き受けながら社会で生きざるをえなかった人が、自然に身に付けていったものでしょうか。

    自己中心の横行する現代で貴重な存在ですね。

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  2. 本物の優しさというのは、どこまで自己を犠牲にできるか、ということも、物差しの一つになるでしょうね。
    自分だけが可愛い人たちが横行してますもの。貴重な存在ですよね。

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