2012年9月5日水曜日

現代っ子



私の住んでいる在所には、250軒あまりが住んでいるようだ。幾つかの班に分かれていて、回覧板を回したり、行事を分担して、自治会を運営している。

まだ田舎の風習も残っていて、宵祭りには、境内でカラオケ大会があり、参加者にくじ引きがあったりする。

祭り当日には、子ども会の親子が神輿を繰り出して、家々をまわって、お賽銭を集め、子ども会運営の資金にしたりしているようだ。

私の班は12軒。今年の班長さんは、Nさんちだ。Nさんが回覧板を持ってきてくれた。一番端っこの我が家から、順に回していくのだ。

Nさんがこの郷に家を建てられたのは、もう30年近くも前なので、班長役も何度か経験しておられる。

そのNさんが、おっしゃるのには、ある方の班では、順番に回ってくる班長役をきらって、自治会を抜ける方がいらっしゃるとか。中には、『引っ越ししたら、班長はしなくていいんですよね』とおっしゃる方もいたりして、班の絆など、なかなからしい。

班長さんの役目は、お勤めにでておられる家でも、十分出来る程度の仕事なので、やる気があれば、どうという役ではない。

私はそのときふっと思った。

『現代っ子』というのは、なにも子どもをさすことばではないと。戦後生まれの自由主義教育を受けた人の中には、いわゆる自分中心主義の人達がいて、そういう人たちは、私たちの感覚からすれば、『現代っ子』なのだ。

いいトシの人をつかまえて現代っ子と言うのもオカシイが、やはり感覚が違う世界だなあ、と思った。


 

4 件のコメント:

  1. 私の住んでいる町内は、六年前に分譲住宅四件出来ました。旧町内は13件で高齢者が半分なので、若い人が増えて17件になり喜んでいます。
    時代の流れに付いて行けない私たちは、若い人から色んな質問をされ、今まで、それなりに過ごしてきた頭が、蘇ってきました。老いては子に従えで仲良くしていきま~す。
    小さい子供さんたちを目にすると心が和みます。言葉を交わす機会も増えて楽しいですね・・・

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    1. 若い方たちが入ってきて、仲良く井戸端会議が出来る雰囲気は、いいものですね。なかなか、そういった関係になれないところもあるようですが。

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  2. 昔から住んでいる人と新しく引っ越してきた人たち、なかなか難しいようですね。千円貸して・・卵貸して・・の関係にはなかなかなれないようです。

    お隣のお付き合いを敬遠する方も結構いらっしゃいます。昔は農作業にお隣の協力は欠かせなかったので、自然付き合いは濃密になったのでしょうね。地域ごとにルールがあったり、作ったりしていますが、それが煩わしいのでしょう。

    ごまめさん、現代っ子は何も子供には限りませんよ。今日も食堂の話題になったのですが、団塊ジュニア、40歳前後から、物の考え方が変わって来たように思います。60歳ぐらいの人でも私たちの感覚では「オヤ」と思うようなことをなさることがあります。どちらが悪いとは言いませんが、変わったのは確かでしょう。

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    1. 大昔の石器時代の文字を解読しても、「今時の若いものは』という苦言がかかれているそうですから、無理ありませんね。
      「オヤ」と思うことは、よくあります。ついていけませんね。
      育った環境にもよりますが、年寄りの居る家庭で大きくなった方と、そうでない方とでは、多分ちがいはあるとおもいますね。年寄りは、いらぬことを言いながらも、自分の常識も押しつけてきましたからね。(笑)

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