2012年9月23日日曜日

政治家という仕事は……


政治家という仕事は、どちらに転んでも悪く言われるものなのだ、ということ、しみじみと思うこの頃である。

それはどうしようもないことらしい。
原発にしても、消費税にしても、反対する人がいるのだから、文句はいくらでも出てくる。あちらもこちらも立てることができないので、いや、中間をとっても、文句は両方から言われるのだ。

原発稼働と言えば反対され、ゼロにしていくと言えば反対され、何をしても反対は付き物と思わねばならないようだ。

早く計画を、と言われ計画を急ぐと急ぎ過ぎだと叱られる。言いたい放題の国民の意見。しかも、その都度、政府のやることに反対する意見を、殊更大きく報道しているマスコミ。

民主党がこつこつとやってきたことには、知ってか知らずか、口をそろえて「何もしてこなかった民主党」としたり顔でいう識者たち。国民も、「騙された」ということばかりを唱えている。

私等民主党を応援してきた者は、しっかりと、その仕事ぶりは見ているので、政権交代後、変わったことは、色々と知っている。学校教育一つ取り上げててみても、随分かわってきた。生徒数を減らして、先生も増やしている。貧富の格差で進学をあきらめるような子どもたちへの配慮もやってきた。

原発問題も東電問題も、多くの大問題は、長年のツケがプスプスと吹き出してきた後始末で、本来なら、50年の不始末の尻拭いをさせられているもので、自民党が民主党の悪口など言えた義理かいなと、思うのだが臆面も無く民主党をこき下ろす。長年踏み固めたヘドロを2年や3年で撤去できたり、改革できるものではない。

しかも、未曾有の大災害が起こったりして、てんやわんやの時代であるのに、まるで対岸の火事のような顔で批判ばかりを繰り返す野党。

私のような素人が考えても、誰が政権をとっていても、だれがやっても、どんどんと巧くことが運ぶとは思われないのだ。同じ国民の代表たる議員が、一歩も二歩も身を引いて、対応が遅いだの何だのと、言えた義理かと思う。野党だろうが与党だろうが、国民にしてみれば関係ないこと。こんなときこそ、経験の少ない民主党を、皆が一丸となって助け合っていくのが議員の仕事だろうし、正直に、「私らの後始末してくれてます。大変な仕事ですが、ようやってくれてます」と、言うべきやないの?と言いたい。
外交がうまくいかなくなったなら、日米関係がこじれたなら、経験豊富な人が、文句を言う前に、繕いができないのか、それくらいの働きができないのかと思うのだ。同じ日本の国会議員じゃないの。「失われた3年間」などと、よくいうよ、元総理のアベさんよ。(今、日曜討論のTVから、聞こえた)

こうなれば、民主党も、「この難題は自民党の後始末です」ということを、大きな声では言えないでしょうが、小さな声でいいから言ってもいい。あんまり紳士すぎるのもどうかと思う。紳士と野人では、闘いは勝負にならない。
これだけ多くの議員が、政権奪還に魚の目鷹の目になるのであれば、もう党など失くしてしまっていいとさえ思う。もし、これで民主党が終わり、再び自民党政権に戻るのであれば、日本の国は、永遠に政権交代は不可能な国になりかねない。自民党の体質は、なかなか変われないものが沈殿している。民主党を長い目で育てるのは、国民の義務でもあるはず。

古女が拳をふりあげて怒っても、しかたないのだが、ちょっとばかり、パンパンの腹の内のガス抜きをさせて頂いた次第。

再選された野田総理。党内での評価は大きいらしい。やることはやっていなさる証拠だろう。どうか、世論など気になさらずに、子や孫の将来を幸せにするような政治を、よろしくお願いします。

4 件のコメント:

  1. まあね。野党が与党の悪口を言ったり、反対したりするのは昔からの事。そこのところは国民も知っています。みんな見るところは見ていますよ。

    揚げ足を取っているのですから、ごまめさんもあまり気にしないで・・・

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    1. おっしゃるとおりですね。民主党も、野党時代には、厳しく言ってましたからね。
      ただ、交代してみてあまりにも想像以上に腐敗していたことがたくさんありすぎたことは、民主党にとっては、大変な迷惑だったたこと。それは事実でしょうね。

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  2. 今の政治を見ていると、政治不信に陥ります。若い人が政治離れするのも無理ありませんね。民主党が野党の時は、もっと国のためになることを質問や提言していました。テレビを、一生懸命力を入れて見ていました。今の野党は、あまりにも揚げ足とりばかりで国民のことなど考えてくれていません。選挙のことばかり、国会は、うまく行くはずありませね。国会のテレビ中継など見る気がしません。
    野田総理に、しっかりと立ち向かって行ってください、とエールを送りたいですね

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    1. ほんものの政治家が少ないのでしょうね。
      自分のことが第一。だから、当選が危ないとなれば、離党もできるのでしょう。
      民主党が野党時代から立候補して苦労して当選した高井美穂さんや、仁木博文さんなどは、若くても、しっかりとした考えでがんばっていますからね。
      こうした方たちは、仙谷さんともども、徳島県としてき、ぜひ、頑張ってほしいです。

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