西田幾太郎といえば、私のような者でも知っている偉大な哲学者である。
彼には面白い有名な逸話がある。
京都大学教授時代のこと。
毎日、決まった道を散策していた。
巡回していた警察官が、毎日おかしなヤツが歩いているので、ある日、西田を捕まえて尋問した。
「お前、毎日何をしちょる。名は何と言うのか? 勤め先は?」
「・・・わしは、京都大学の西田というものだ」
警察官、それを聞いて京都大学の事務室に出向いた。
「あのう・・・こちらに、西田というコヅカイ(今は用務員という)はおるかね」
事務官は、「・・・西田というコヅカイはおりません。西田という、教授はおりますが・・・」と。
西田幾太郎が、毎日散策しながら思索にふけっていたという小路を、『思索の道』とよばれていたのが、いつしか『哲学の道』とよばれるようになった。
後世に名を残した偉大な哲学者も、その昔、警察官に用務員さんに間違われたというお話。(笑)
堅い哲学者らしい、そして微笑ましい逸話である。
京都の哲学の道にはそういう由来があったんですか。知りませんでした。
返信削除外から見れば教授も用務員も分かりませんよね。毎日ぶらぶら歩いて挙動不審者と思ったんでしょう。教授は胸を張ってドイツ語でも叫びながら歩かないといけません。ウ、ますます、間違えられるかな??
当時でも、京大の教授ともなれば、高給取りなんでしょうね。そうはみえなかった。(笑)
削除そこがまたいいですね。