2012年10月13日土曜日

子どもの名前

 
新聞に出ている【おめでた】という出産の欄に、赤ちゃんの名前が公表されている。随分と考えて付けたらしい凝った名前もあれば、太郎ちゃんのような日本の代表的な名もあって、両親の想いが何となく伝わってくる。

何と呼ぶのか解らない難しい名も多く、幼稚園や学校の先生が、最初は判読に苦しむような、出席簿に振り仮名をつけておいてほしい名がある。

それに引き換え、おくやみ欄や結婚のお慶び欄には、そうした読めないような名は皆無なので、名前に懲り出したのは、そんなに古くはないようだ。

皮肉にとってもらっては困るのだが、最近の若いお父さん、お母さんは、漢字というものに、かなりの知識や認識があるらしい。私らにはついていけない。

親の付けた名前には、恨み辛みのある人は、かなりあるだろう。
ある知人の名に、【鬼】という字が使われている。ご本人は、首をかしげながら、「子の名前に、鬼という字を入れたのは、どういうことなのか、親の気持ちがよく解らない」と嘆かれていた。周りの人が、「それは、鬼のように強くなれということだろう」とか、「家に中に鬼がおれば、外から鬼は入れない」などと、いい加減なことを言っていたのを思い出す。
最近は、男やら女やら区別の解らない名も多いが、昔は、割合にはっきりと分かる名が多かった。
そんな中で、民衛とか、善衛とか衛という字が付くと、男性の名になってしまう。女性に付けると男と間違われることしばしば、ということで、名を変えた方もいた。
また、ひどく難解な漢字を使うため、「名前を書くのに皆の3倍の時間がかかる」と嘆いた人もいた。

子どもは、親を選ぶこともできないし、名は勝手につけられる。「悪魔ちゃん」事件じゃないが、将来子どもが困るような名は、避けておくのが無難のようだ。

 

2 件のコメント:

  1. 子供が少ないから名前に凝るのでしょうか。難しくて覚えるのも大変そうな字や、変わった読み方をする名前が増えたみたいですね。

    大人になった時、自分の名前を書くのが面倒だったり、読み方の説明が要ったりでは、子供が迷惑ですよねえ。名刺に振り仮名が必要だったりでは困ります。

    子供もやがて大人になり、年寄になるのだという事を、是非考えていただきたいと思うのですが、お節介でしょうか。

    返信削除
    返信
    1. おっしゃるとおりと思います。
      皇太子さまのお子様が、とてもシンプルな【子】のつくお名前をつけられたとき、ああ、これで何とか女の子は、子のつく可愛い名が流行ると思ったのですが、だめでしたね。残念です。

      削除