2012年10月17日水曜日

空白の年


先日、丸谷才一さんが亡くなられ、新聞にいろいろと彼の業績がかかれています。

私は、この方の小説は、一つも読んでいません。随筆は何冊か手元にあるのてすが、日本語を大切になさっていて、どの本も、旧かな遣いで書かれています。文庫本なので、本棚の奥の段にでもならんでいるらしく、捜すのがちょっと、めんどうなので、暇な時にでも読み直そうかと思っています。

彼は、何となくユーモアがあって、親しみがわく作家なので、新聞などに彼が何か書いてあると、大抵読んできました。でも、ほとんどのことは、憶えていません。

本で読んだのか、新聞で読んだものなのか、ちょっと忘れましたが、こんなことが書かれていたのを思い出しました。

世界の歴史の中で、1年間で大きな事件が起こらなかったという年がたった1年あるのだそうです。むろん、戦争や天災、その他、大きな出来事を年表に書き込んでいくと、その一年だけ、何も書くことがない年なんだそうです。それは、989年で、その年だけ空白だそうです。
 
私がそれを憶えているのは、989年という年だからです。ちょうど9(くう)8(は)9(く)というゴロあわせで、空白の年、ということで、おもしろいなあと 思ったので、憶えていました。こんなことは、丸谷さんは書いていませんでしたが、自分でそう思ったものですから、忘れられなかったのです。記憶力の悪い私が、ひょっと思ったことをめずらしく、何年も忘れていないのが不思議です。(笑)

2 件のコメント:

  1. 丸山さんのお名前は知らないではありませんが、お書きになったものは読んだか読まなかったかも覚えておりません。

    私は本は著者ではなく、題名で選ぶ方なので、著者の特徴なんてなかなか覚えられないのです。

    最近、有名な方が次々亡くなられますね。同じ時代を生きた方のご逝去は寂しい限りです。

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    1. 私の読書は偏っていると思います。特に年をとってからは、お気に入りの作家以外は、殆ど読まないです。
      私もたまには、題名にひかれて読むこともありますが、大抵失望。(笑)

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