2012年10月1日月曜日

馬肥ゆる秋


十月になったが、あいにく台風の後の天高く……とはならず、曇り空が広がっている。いつも律儀に秋分の日に咲いていた彼岸花だが、今年は暑さが長引いたためか、今が満開で、1週間以上遅れて咲いている。

秋といえば食欲の秋。体重計の気になる季節でもある。といっても、真夏といえども、食欲が落ちていたわけではない。十分お腹はみたされていたのだから、夏痩せなどはしていない。だからなおのこと、メタボになったりせぬよう、気をつけたいと思っている。

秋の味覚といえば、やはりマツタケが王様だろうか。味よりも値段が王様ということだ。私のように、美味しい物を食べることに、あまり関心のない者には、マツタケなど、何年口にいれずとも平気なのだが、美味しいものには目のない方たちにとっては、この季節は何としても口にしたいものにちがいない。

マツタケが、こんなに高価になったのは、そんなに昔ではない。マツタケを何十本も頂いて、焼きマツタケにして、家族がお腹いっぱい食べたこともあった。今なら何万円のものだろう。夫は美味しい物好きだったので、マツタケの季節になると、その気になっていたが、私はめったに買ってはこなかった。やはり、年金生活者には、もったいない食材に思えたし、食べたつもりで、飢餓で苦しむどこかの国の子どもたちに寄付したほうがマシと思うのだ。

私もなんだかんだと言いながら、勝手なもので、自分が本当に食べたいと思ったら少々高くても買って食べるのだ。それは、やはり分相応、身の丈にあった生活内ではある。

以前、ある作家が、「小金がある小市民が一番幸せだ」と書いてあったが、そこそこの生活が出来て、誘われたらいっしょに2泊の旅行にも行け、今日はお寿司屋さんのにぎりでも食べたい、と思ったら食べられる、といった程度の暮らしが小市民の生活程度と思っている。

【小金】というのがなんぼのものなのかは分からないが、自分なりに満足していれば、それは幸せなので、物差しのメモリは、人それぞれにちがうだろう。ただ言えることは、「分相応」を知るということは、大切なことのように思う。

 

 

2 件のコメント:

  1. マッタケなんて一生食べなくても私は平気です。旅行に行ける、思った時にお寿司が食べられ、私に言わせたらそれを小金持ちと申します。

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    1. 小金がなくても、マツタケ食べたり、海外旅行する人、いますよね。
      私は今のところは、mimiさんのおっしゃるところの小金持ちだわ。
      このところ、年金生活が赤字つづきなので、いつまで続くかわかりませんが。(笑)

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