2012年10月19日金曜日

老婆心ながら……


昨日、今日と2日間、ある会に出席いたしました。中・四国の退職女教員の方が、徳島に100人ほど集まりました。私の同級生が、熱心なお世話役なので、私もちょっとお手伝いしたりして参加させていただきました。

私は、色々な集まりに出ましても、大抵最長老なのですが、この会だけは、先輩が大勢いらっしゃいます。今日も、私の近くには、90歳という方が、県外から見えられていて、立って堂々と質問したり意見を言ったりなさっていました。

遠方の岡山からも、大勢いらっしゃっていました。皆さんとてもお元気そうでした。ま、お元気でなければ、こうした会にも出てはこられないでしょうから、当然といえば、当然です。


私は、昨夜は会があったので、夜の懇親会は、失礼して帰ってきたのですが、殆どの方が、残ってわいわいと楽しい夜を過ごされたようです。

二日間の研修会で、研究発表を聞いたり、意見交換をしたりしたのですが、感じたことは、どなたの発表も、元気にトシをとっていくための努力や、実行されているボランティア、教え子を戦争に送らないための活動、といったようなことでした。講演も、健康寿命を延ばすための色々な具体的な注意事項などでした。また、機会を見て書くことにします。

もう、どこにいってもこうしたお話が多いのですが、「そうですよね。そうしたいと思っています」という思いで聞いておりました。

私は、もう1週間もすると82歳になる、どこから見ても「大年寄り」です。元気そうに振舞っていても、カラ元気であります。今もかなり疲れています。会が終わって帰ってきて、明日ある会の準備をしていましたものですから、けっこう疲れていて、『トシだなあ』と目をしょぼつかせているのですが、皆さんも、いずれは迎える「年寄り」なので、ぜひ、お伝えしておきたいと思って、キーボードを叩いています。(笑)

こうした老いの実感は、私一人ではなく、同年のほとんどの方は、感じているようです。
老いは、急に来るものではありませんが、70代後半ころから、それまでは、本当に「まだまだ・・・」という気持ちでしたが、音も無く忍び寄ってくるのです。
ところが、そのころは、まだ切実に老いに追っかけられているとは思っていませんでした。気持ちは、昔とほとんど変わらないのですから。(と、皆は口をそろえて言います)
でも、身体と頭は、気持ちとは同一ではないことを、いやがうえにも知らされるのです。無理がきかなくなります。物忘れもひどくなります。


幼児が、ぐんぐんと大きくなっていくように、「老い」も、ぐんぐんとせまってきます。そのカーブは、幼児の発達と同じような曲線で、一年一年の老化現象が著しくなっていくのです。

「えっ?こんな字忘れたの?」いつも使っていた簡単な字が思い出せないのです。悔しくなって思い出すまで考えて、やっと思い出して苦笑いします。

ここで、声を大にして申しあげたいのは、「前向きの生き方」と、「体を動かす」ことを続けていないと、それがますますひどくなるということです。
まず、何をする意欲もなくなるのが早いですね。早く老けこむということです。それでもいい、楽していたいという方は、そうしても、いいと思います。自由です。でも、楽がいつまでも続かないから困るのです。

「前向き」というのは、「まだ何かできることがある」という気持ちで、小さなことでも何かのお役に立ちたい、という心を忘れないことでしょうか。「年寄りだから何かをしていただく」よりも、「年寄りだけれど、何か出来ることをさせていただく」という気持ちが、前向きの基本かもしれません。それには、やはり何とか健康で自立できているほうが簡単にできるはずです。むろん、病気になっても、前向きに生きている方はたくさんいらっしゃいます。
しかし、多くの人は、健康を失うと、やる気も失うようです。旅行ひとつにしても、行きたいところへ行けなくなるし、そのうち行きたいと思わなくなってくるでしょう。そして大切なことは、楽しみながら出来ることが大切とおもいます。どんな良いことでも、無理にいやなことをするのは、毒です。

そういうことでありますから、皆さん、今から、どうか心がけていてください。
私のような年になりますと、何をやろうとしても、出来ないことがたくさんあります。(;;)長生きするということは、色々と諦めたり捨てていくことでもあるのです。一日でも健康寿命をのばし、好きなことが続けられるために、食事や睡眠にも気を付けて、楽しく身体を動かせましょう。

またまた釈迦に説法のようなこと、書きましたが・・・。

4 件のコメント:

  1. ごまめさん、いい事を仰います。どのお言葉もごもっとも、私も体験した事です。でも、これがその時にならないと、いくら言われても素直に納得できないので困ります「私は別よ」と思ってしまいます。

    それと、ある年齢になると突然思いがけない症状が出るという事。
    昨日まで何の事なく歩いていたのに、今朝目が覚めると立てない、という事があります。別にどこか悪い訳でもないのに・・この年になるまで2回経験したので、明日も大丈夫とは思わないことにしています。「もう、手も足も使えるようにはなりません」と、お医者さんに言われた事も・・でも、ある日、突然歩けたりします。絶望はしないでおきましょうね。

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    1. 突然歩けなくなったりすることは、有りうることでしょうね。私はまだ経験ありませんが、突然関節が痛くなったり、座れなくなったり、そういうことはあります。
      治るものもありますし、治らないものもありますから、ほんとに明日は解らないのが年寄りですね。

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  2. 最近、私より7歳年上の人ですが、立て続けにお鍋を二回焦がしてしまったと、落ち込んでいました。歳を重ねると、同時に二つのことをすると、一つは忘れがちになるようです。もう一人の友達は、一人暮らしで、話す機会がないと話す言葉が出なくなくなると言ってました。
    大きな声で歌を唄うのがいいと、教えてくれました。
    体操教室や、カラオケ教室は無駄ではないようです続けま~す。

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    1. おしゃべりも、歌うことも、大切なことですね。体や頭を動かすことに無駄はありませんね。
      歳をとっての無口は行けません。同じムクチでも、六口というムクチもあります。口が六つ付いてるかと思うほど、おしべり好きな人。こちらがまだましですね。(笑)

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