1月2日といえば初荷の日であるが、もうそんな雰囲気などは、かけらも無いお正月の二日目である。昔は、元日は静まりかえっていたのだが、2日には、初商いということで、市場や問屋から運びだされる荷を美しく飾ったり、初荷の幟を立てた車が威勢よく走っていたものだ。
歳時記より 伊勢海老の髭はみ出せる初荷かな
淡路より着きて初荷の水仙花
切火して阿波三盆の初荷なり
といったような風景は、徳島では目にすることが出来たはず。
また、北海道で子ども時代を過ごした私には、こんな句も懐かしい。
おとなしく飾らせてゐぬ初荷馬
初荷橇(ぞり)まつ毛の長き馬に逢ふ
をりからの雪にはなやぐ初荷かな
そうした元日出勤しなければならない方たちの家庭を思うと、「元日くらいは、足並みそろえてお休みにしたらいいのに」と、同情してしまう、という二日目のお正月であります。
お正月風景は全く変わりましたね。昔から継承されてきたものを放棄したのです。
返信削除朝早く起きて家長の汲んできた若水で洗顔して恵方を拝むとか、3が日、竈の火は男が扱うとか、いろいろ、決りがあったのですが、今は影も形もありません。いい事か、悪い事か。
ここの職員さんも食堂の方もお休みがなくてお気の毒です。でも、食べるのは休む訳にはいきません。
お正月でも大勢の方が働いていらっしゃるのですね。感謝しなければ・・・
そうですね。感謝の気持ち、忘れていました。
削除年賀状を配達してくださる方、お店の方、皆さんに感謝です。
三が日は、女の骨休み。竈も男が……でしたね。ただ、これは殆ど守られていませんでした。昔から。(笑)