2013年1月8日火曜日

山茶花と水仙


花を眺めるのは心休まるものだ。お正月前後には、お花屋さんはもちろん、スーパーや八百屋さんにも、お正月用の寄せ植えやら切り花がたくさん並べられていて、新しい年の空気が感じられて気持ちがいい。

我が家の庭には山茶花の木が何本もあるので、赤やピンクの花を咲かせている。山茶花とよく似た椿は、花が首からポロリと落ちるので、昔は武士の家では好まれなかったらしいが、我が家には2本植えてある。まだ花は咲いてはいない。
曾孫の名を、「つばき」と付けたと、ひどく不機嫌だった友達がいるが、もうそんなことを気にする時代ではないようだ。
山茶花は、花びらをバラバラに落としていくので、椿との見分けがつきやすい。
 
  〝山茶花の花弁を肩に客の来る〟

派手な赤やピンクの花とは対照的に、たくさんの水仙を植えてある。私の大好きな花なので、……ということもあるが、手間がかからないこともあって、球根を植えたのが何十年もの間に増えているのだ。今咲いているのは、白に近い薄い黄色の花で、いい香りを放つ。しばらくは楽しめる。黄水仙が咲くのは、もう少し先の春であるが、これはあまり多くはない。

ある作家は、「水仙は、白も黄色も何となく炎を思わせる」と書いていたが、私はそんな暑さは感じない。どちらかというと、品のある涼しさを感じる。
炎を感じるというのは、水仙が、どうしたわけか、あの真っ赤な彼岸花と同種類の花だからだろう。似ても似つかぬ花と思うのだが、水仙はヒガンバナ科の多年草なのだ。

  〝私には私の思い水仙花〟

水仙は、雪中花とも言うように、雪の中でも花を開く精気も感じられる。そんな雪中花が、風に叩かれたのか、くの字に折れ曲がっている。

  〝くの字より倒るるがよし雪中花〟

お粗末でした。(^^;;

 

2 件のコメント:

  1. 山茶花も水仙も大好きな花です。前、住んでいた宝塚の家にはありましたが、娘が引越ししたので、今はもう人のものです。

    徳島の次女の家は垣根が山茶花になっています。お正月に行くとハラハラと散っていて、とてもいいものでした。

    山茶花は椿と違って華やかで柔らかなイメージですね。水仙は質素で凛とした武家の娘かな、一途な感じです。お正月にふさわしい静謐さ、ですね。

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    1. 山茶花 山茶花 咲いた道 ……という唱歌を思い出しますねえ。焚火は、もう滅多にしませんけれどね。
      落葉を1枚25円の指定ゴミ袋につめながら、歌いました。(笑)

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