2013年1月3日木曜日

箱根駅伝


お正月の大きな楽しみの一つに、TVでみる『箱根駅伝』がある。選手と共に泣き、共に喜ぶ感動は、何とも言えない。歯をくいしばり、苦しい自分を鞭打ち、チームのために、頑張る姿は、我が子、我が孫でなくても、「よくやった」と声援を送りたい。
マラソンであれば、もうこれ以上は走れない、と思ったら棄権すればいいのだが、襷を手渡さねばならない駅伝は、倒れるまで走ることになる。マラソンには無い責任があるので、倒れた選手が、号泣する姿は、共に泣いてしまう。さぞ悔しく悲しく、すまない気持ちで胸を掻き毟られていることだろう。そんな思いを共有しながら、うるうるの眼がしらを抑えて、涙を拭う。

どのチームも、努力が報われるとは限らない、厳しい競争だ。一年間の苦労があっての参加だけに、みんな、優勝させてやりたい思いがあるのだが、こればかりはどうにもならない。

こんな苦しみ抜いて参加している学生たちを、TVとはいえ目の当たりにしていると、「ああ、日本にもすばらしい青年がたくさんいるなあ」と、嬉しくなってくる。

優勝チーム、そして区間賞に輝いた人たちには、惜しみなく拍手を送る人たち。見ているだけで、元気を分けていただいた。

いつのころからだろうか、小学校の運動会では、1等賞2等賞という賞がなくなってしまった。早く走れる子を特別扱いすることは、いけないこととなったのだ。

こんな考え方は、どんなものかと思う。何の競技であれ、優れた者が褒められるのは当然だ。勉強は苦手でも、走ることはだれにも負けない子だっている。1等賞を貰って、鼻たかだかとしていた腕白小僧を思い出す。

何であれ、優れた才能をもつている子どもは、褒めてやることで、成長することは必ずあるはずだ。

1等賞2等賞の復活を願っている。

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