2013年7月11日木曜日

レンタル


美容院、治療院、銀行といったところでの待ち時間は、そのへんにある新聞雑誌、週刊誌などを手にするのだが、先日、面白い記事を見付けた。

……江戸後期には、「貸しふんどし屋」という商売があったとか。当時は、長屋住まいの庶民は、お金もなく、家が狭いので、夏は蚊帳とか冬は火鉢などレンタルで用をたしていたらしいのだが、衣類も花嫁衣装からはじまって、ふんどしまで、ということらしい。ふんどしなど借りてどうなるの?と思って読んでみると、当時のお金で60文(1500円)で、洗いたての6尺ふんどしを貸してくれたというから、ある程度収入のある、お洒落な独身男性が借りたのだろう。
今なら、高級パンティーのレンタルだろうが、考えられない。()

そのあとがまたふるっている。 

使っているうちに、古びてくるのは致し方ないのだが、あまり古くならないうちに、染めて仕立て物にして、古着屋などで売っていたというから可笑しい。そんな仕立て物を買って身に付けた人もいたはずだ。

昔は、布は手で糸を紡ぎ手で機を織ったのだから、とても貴重なものなのだ。だから昔の着物は、仕立て直しは何度でも出来たし、膝のあたりが傷むと、膝には傷んでいないところを回して使うことが出来た。

6尺のふんどしは、何にでも仕立て直しが出来たのだ。洋服はそうはいかない。
それにしても、布巾が古くなると、雑巾にはなるが、雑巾は、布巾にはならない。でも、「元はふんどし」なんて、言わなければ、分からない。分からなければ、何でもあり、ということだったらしい。ふふふっ。

2 件のコメント:

  1. 江戸時代はかなりのエコ社会(リサイクル、リユース)
    だったようです。
    家庭の糞尿は、専門の業者が料金を払って引き取り
    農家に売っていたようです。
    私の子供のころは、家の隣の畑にバキュームカーがきて
    糞尿をまいていました。3日くらいは匂いがひどかったですが、今だったら大問題ですね。

    返信削除
  2. 私が女学生の時でした。学校の帰り、自転車に乗って田舎道をはしっているとき、はたけで糞尿を柄杓でまいていたのですが、風がふいていたために、その糞尿が、頭から小雨のように降ってきました。もう友達と二人で、「キャー」と叫んで逃げましたが、後の祭り。臭いのなんの。(笑)
    今から思いますと、作物の根もとに、そっと流すのが常識ですが、勢いよく撒き散らしていたんですから、驚きです。 帰りでよかったですが、大変な目にあいました。

    返信削除