2013年10月31日木曜日

似てきた姉妹


荒れに荒れた10月も終わる。暑くも寒くもない秋らしい日が少なかった今年の秋。寒さが一気に訪れるらしい今年の冬。何となく異常気象が続くので、気味が悪いのだが、取り越し苦労であってほしいもの。

つい先日、妹たちと会う機会があった。長女の私と次女のS子、3女のT子。お互い車で30分ほどのところに、△点のように、住んでいるので、時々会うことがある。S子の家に集まったのだが、近くに【御所の郷】という温泉があり、3人で行ってきた。

背中の流し合いをしながら、「トシとってきて、3人よく似た体形になったなあ」とT子が笑う。スマート?だったT子が、最近はちょっと太ってきている。

もうかなり昔の話になるが、私がS子の家の近くのお菓子屋にはいっていくと、そこのおかみさんが、私の顔をみるなり、にこにこしていたが、「あら、ごめんなさい。私の知っているS子さんかと思ったものだから……」とおっしゃる。

私と妹と間違えたのだ。私も妹も、似ているとは思ってもいなかったのだが、他人さまがみると、かなり似ているらしい。

また、あるマーケットのレジで、見知らぬ方から「Tちゃんのお姉さんと違いますか?」と声をかけられて、驚いたこともある。姉妹3人は、よく似ているらしい。一番末の4女は、T子としょっちゅう間違えられた。遠方にすんでいるので、集まりには加われないし、跡取りの弟(長男)は、男ということで、あまり集まりには呼ばれない。里に集まったときくらいだ。むしろ、弟の連れ合いY子さんが生きていたときは、私たち3人に加わってももらっていたのだが……。(笑)
しかし、弟の顔は、何となく私に似ているようだ。
血は争えぬものだとつくづく思う。

とはいえ、それぞれの育ちや個性、環境によって作られていく性格は、顔ほどには似ていないようだ。それぞれにプラスもマイナスも持ち、【らしさ】がある。長女という責任のようなものをいつのまにか身につけている私。家庭の主婦として過ごしてきた次女は、夫や子に頼りがちだし、幼い時に小児麻痺に罹り、足に後遺症の残った3女は、それには負けない強さと、他人の痛みには優しさを併せ持っていて、めんどうみがいい。親孝行も一番してきただろう。

年とともにどのように老化していくか、長女としての私は、責任上、口ではいつも姉さんぶって、偉そうに言い聞かせている。(笑)

 

3 件のコメント:

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  2. ごまめさんには弟さんと3人の妹さんがいらっしゃるんですね。向田邦子さんとかなり似ていますね。気持ちが通じるところがあるんでしょう。
    いま読んでいるエッセイに阿波踊りについて書かれたものがあります。昭和56年に新のんき連に混じって紺屋町演舞場で踊られたとか。女踊りを「暗い夜空に向かってつぼみが開くようにうごく白い十本の指」と書いています。難しい言葉を使うわけでなく、奇をてらった表現をするでもないのに、見事な描写です。

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    1. bagusさん。向田さんの、見事な表現は、やはり天才ですね。山口瞳さんを、「向田さんには敵わない」と言わしめた向田さんです。
      彼女なりに努力はしていたようですが、努力しても、 書けないものは書けませんからね。
      向田さんの随筆の中には、そうした宝石のように光る文章がちりばめられているものですから、とても魅力がありますね。

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