2013年10月12日土曜日

頑張るI君


Tさんと二人、高松に住む教え子(といっても45歳)の筋ジスのI君のお見舞いに行って来ました。私とTさんの年中行事です。難病中の難病といわれる筋ジストロフィーのI君ですが、昨年よりも少し太り、とても元気そうだったので安心しました。人工呼吸器をつけているのですが、車椅子に座って、私たちの受け答えは、動く指先に手にした細い棒の先で、ボードの文字を抑えながら、パソコンの画面に言いたいことを書き表していくので、お互いの気持ちは、よく解ります。24時間の介護を必要とする障害をもちながらも、フエ―スブックで友達と情報交換をしたり、パソコンで絵を描いて個展を開いたり、作曲をしたり、今は、2か月前から、シナリオの勉強のため、通信教育を受講しているというのですから、すごく前向きです。

彼は、25年前、当時病棟の美人看護婦さんだったMちゃんと恋愛して結婚し、高松に移り住んだのです。小さなアパートでの生活でした。むろん、Mちゃんの両親は大反対。でもMちゃんは、何よりも愛をえらび、両親を説得しての結婚でした。

この病気になった人達は、若いうちに病気が進行して、なかなか30歳までは生きられない、ということが現実だったので、そんな中でのふたりの勇気と愛は、頭の下がる思いでしたし、どうか、最後まで、幸せが破壊しませんようにと、祈る気持ちでいっぱいでした。

結婚してからの二人は、実に明るく楽しい生活をおくっていました。

あれから25年。二人の愛は、病魔をも退けてしまったのか、お医者様がびっくりするほど、進行はのろのろです。

I君だけではありません。仙台で画家として活躍しているY君も、結婚して愛を育みながら、活動しています。

生きる力。これは、やはり精神力というものが、かなりの影響力があるのだと思わずにはいられません。そして愛の力とでも言うのでしょうか。

社会に目を向け、地域の中で多くの人達に力を頂きながら、前向きに生き続ける姿は、病気と闘う人達に、希望と力を発信しつづけています。

I君頑張れ!と声援を送りつつ、私もI君に大きな力を頂いて帰ってきました。I君、ありがとうね。

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