2013年8月29日木曜日

怖い温暖化


昨日、TVのクローズアップ現代で、温暖化と気象異常について放送されていたが、見ていて、これは大変なことだと、恐ろしくなった。
この100年で、海水の温度が、0.5度上がっているらしい。たった0.5度だが、それが地球上の色々なところに影響が出ているという。広い海の表面積から蒸発する水蒸気の量が違ってくるのだから、雨の量も違ってくるだろう。現に、世界のあちこちで今までにないゲリラ豪雨による大きな被害がおこっている。猛暑の続く夏も、温暖化の影響という。

海の中では、魚が自分等の住む水が適温でなくなると、適温のところに行ってしまう。鮭が北海道では少なくなっているそうだ。鮭が北上しているのだ。マグロだって、いままで獲れたことのない地方の海に現れる。暖かい南に住んでいたものが、北まで足?をのばしているのだ。魚の住む体系が崩れつつあるのだ。もう、表面だけではなく、深海までも温度が高くなっているので、深海魚にも、影響が出ているらしい。

永久に凍土であったところが融けたり、氷山が崩れて海水が増えたり、じりじりと地球の様子が変わっていくのだから、何とか、こんな現象をストップしなければ、人の住めない地球になってしまいそうだ。

今年の酷暑でも、多くの人が亡くなっている。日本のように、医療も社会保障も発達している国ばかりではない。世界では、どれほどの人が暑さのために亡くなっているか、想像もできない。

こんな地球温暖化が進む中、温暖化がもたらす異常気象などの被害を防いだり、影響を少なくしたりすることが、とても重要な対策となってきているということで、昨日は、専門家会議が開かれた。日本国内の温暖化による様々なリスクを分析して、リスクを軽減するための対策案などを政府に提言するそうだ。再来年1月頃に報告書をまとめ、それをもとに政府は温暖化のリスクを軽減するための対策計画を立てるそうだが、盗人が戸を開けているのに、縄をなっているような感じがする。

地球温暖化対策は、リスクを軽減する対策だけが進めばいいのではなく、根本的な問題である二酸化炭素の排出量を削減して温暖化の進行を食い止める対策と両輪で進めることが必要なことなので、世界各国と共に削減対策を進めなければならないのだから、喧嘩や戦争なんかしている場合じゃないのだ。

私等のような年寄りは、まだ地球が息をしているうちにさよならするのだが、これからの若い方たちには、大きな問題のはず。もっと、一人ひとりが、危機感をもって、小さなことでも心掛けなければならないことを実行していかねばと思った。

 

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