高校野球

蛙が鳴き出すと、「ああ、田植えの季節がきた」と思うし、蝉が鳴き出すと、「暑い夏がやってきたなあ」と。そして、高校野球が話題になる頃は、夏も真っ盛りとなる。

今日から、第95回高校野球全国大会が始まった。猛暑の中、頑張って甲子園球場の土を踏んでいる球児。厳しい練習を重ねて勝ち取った栄誉に違いない。ＴＶに写っている黒く日焼けした顔の汗を、冷たいタオルで拭いてあげたい思いになる。

開会式が始まると、役員やお偉い方々のご挨拶が、「長いなあ。この暑い時に、もっと簡単でいいじゃないの」なんていらぬことを思った。並んでいる球児が、玉のような汗を流して立っているのが、可哀想になってのことだ。

しかし、考えてみると、じっと立ってるくらい、何のこともないのだ。この暑さの中で、走ったり、投げたり打ったりするのだから、じっと立ってるくらいで熱中症になんかなるわけがない。（笑）

私は、野球にはほとんど興味がない。プロ野球の実際の試合も、ＴＶでも、あまりみたことがないし、野球選手の名を言えといわれても、フルネームで言えるのは、過去の有名選手２人か３人というお粗末なもの。イチロー選手の姓が、【スズキ】さんと言うのも、１年ほど前に知ったぐらいだから、推して知るべしなのだ。

こんな野球音痴の私も、高校野球だけは、見ていて涙が出てくるほど、感動させられることがある。試合に負けて泣いている選手を見ると、「よく頑張った」と、頭を撫でてやりたいし、親も泣いているやろなあと、親の気持ちまで伝わってくる。プロ野球を見ていても、何も感じないのに（プロの選手が、負けたり勝ったりして泣いてるのは見たことないけど）高校生の純真な気持ちが、私にも伝わってくるからだ。

今年は、徳島からは、鳴門高校が、そして、私の生まれた帯広からは、帯広大谷高校が出場している。やはり、身贔屓なもので、この両校には、第一回戦から、勝ち進んでほしいと思う。この二校が出場のときには、ぜひ万難を排して？　ＴＶの前に座したいと思っている。