直訴

山本太郎という参院議員（無所属）が、昨日の秋の園遊会で、直接天皇陛下に手紙を渡した、ということで、大騒ぎになっているようだ。

今も昔も、【直訴】は、内容の如何に関わらず、大問題なのだ。

手紙の内容は、福島の現状を書いたものらしいのだが、こうした行動が、いけないことだと知らなかったとしたら、随分常識のない議員ということになるだろう。

この議員さん、タレントだか役者だかしらないが、かなりＴＶや映画に出ていたそうだ。そして、前回の衆議院選挙に出馬して落選。ことしの参議院選挙で「反原発」「反ＴＰＰ」を掲げて当選した新人。

直訴行為については、閣僚や与野党幹部から、「議員辞職ものだ」などと、厳しい批判が相次いでいるらしい。山本氏が辞職しない場合は辞職勧告決議案の提出を検討すべきだとの考えを示した方もいるようだ。
ま、平社員が、係長を無視して課長にモノ申すのとは、ちょっと違うので、問題は、ヤジ馬も手伝って、大きくなるやもしれない。

色々と過去にも問題発言があったり、問題行動があったらしいのだが、山本太郎という人間が、どこまで本物の政治家か、どこまで本気で日本の国のことを思っているのか、己の名のためのパフォーマンスなのか、そのあたりで、常識を逸した行動のバツも、酌量の余地有り無しが決まりそうだ。
ちなみに、共産党には好意的な山本氏であるためか、ある共産党の議員さんは、寛大な意見を書いている。

また一方、「常軌を逸した行動だ。国民の多くが許されざる行為だと怒りをこめて思っているのではない」「皇室へのマナーとして極めて違和感を覚える。国会議員ならば、新人とはいえ自覚を持って振る舞ってほしい」安倍晋三首相も周囲に「あれはないよな」と不快感を示したという。石破茂幹事長は記者会見で「見過ごしてはならないことだ」と言明。公明党の井上義久幹事長は「極めて配慮に欠けた行為だ」と指摘している。

まあ日本人であれば、憲法や条例に書いてなくても、してはいけないことは分かるはず。しかも国会議員というお方なので、皆さんの厳しい批判はまぬがれそうにない。